>中東における自国の影響力の低下を挽回する試みとして、ブリンケン米国務長官は今週、サウジアラビアへの3日間の訪問に乗り出している。 GlobalTimesは、「ブリンケン訪問でも中東における米国の衰退は止まらない」(2023年6月6日)と冷ややかに報じている。 https://www.globaltimes.cn/page/202306/1292058.shtml GlobalTimesが言うには、この訪問には3つ目的がある。①石油増産②中東和解の抑制③中露の中東における戦略的協調の妨害、とのことだ。 それがアメリカ帝国の国益とはいえ、あまりのジコチューぶり。 アメリカ帝国は世界のガン、である。 どこぞの低学力B層小学生は、アメリカ帝国の「恩恵」に踊り狂っておきながら、どーの、こーのとか、反米はケシカラン!とアメリカ帝国擁護に必死だったな。 中東情勢をよく見るが良い。 「ドーハに本拠を置くアラブ研究政策研究センターがアラブ14か国で実施した2022年の世論調査で、回答者の78パーセントがこの地域における最大の脅威と不安定の原因は米国であると信じているのも不思議ではない。」 アメリカ帝国から「恩恵」を受けていたら、ダレが最大の脅威と見るものか。 日本で脅威と恩恵の区別もつかない低思考力の輩は、ディズニーランド大好き、アメリカ帝国バンザイの永遠のユメでも見ているが良い。未だにアメリカ帝国の「恩恵」に感謝感激するようなB層が多数派の国は衰退必至だ。 それはともかく、GlobalTimesはアメリカ帝国の中東における覇権低下は避けられないとしている。 「第一に、米国は中東において「戦いながら撤退」というアプローチを実現することはできない。米国が軍事プレゼンスを縮小した後、中東の同盟国が戦略的自治を求め、地域の敵対者との戦略的緊張を緩和するのは避けられない。米国の力の全体的な相対的な低下と中東における投入の減少は、必然的に中東同盟システムの衰退につながるだろう。 第二に、米国の中東政策はこの地域の変化から大きく遅れている。中東における地政学的変化は、地域諸国が統一、発展、戦略的自治を求める歴史的傾向を反映しています。しかし、米国は混乱から利益を得るために、依然として地域紛争や陣営の対立を煽ることで中東問題の仲裁権を獲得しようとしている。中東に押し寄せる和解の波は、米国が時代の変化に乗り遅れていることを示しており、流れに逆行する米国の中東政策は敗北を喫するのは必至だ。 第三に、冷戦時代の考え方が中東と大国の関係を定義すべきではありません。米国は中東を中国やロシアとの戦略的競争の新たな戦場とみなしている。しかし、中東諸国の利益は高度に多様化しており、もはや米国に盲目的に追随し、米国の世界戦略の手先となることを望んでいません。その代わりに、彼らは自国の国益に基づいて外交政策を策定し、複数の大国と関わり、多様なバランスを模索します。米国の冷戦戦術である、同盟国を結集して中国とロシアに抵抗するというシナリオは、中東ではもはや不可能である。経済、貿易、投資の分野における中国と中東諸国の活発な協力。」 ノーム・チョムスキー氏はGlobalTimesのインタビューに 応えて、バイデン政権の本質を次のように述べた。 「彼らの政策は、米国の優位性と世界秩序、米国を拠点とする多国籍企業の優位性を維持することを目的としているのです」 https://www.globaltimes.cn/page/202306/1292035.shtml これが見えないB層は永遠のアメリカ帝国の「恩恵」をユメ見続けるのだろう。 実際、毎日社説「イラン・サウジの正常化 中国仲介が示す構造変化」(2023/3/19) 「中東の持続的安定のためには、米国の役割が依然として重要だ。米中には競争意識を持ち込まず協力を模索する姿勢が求められる。中東の構造変化に直面する日本の外交戦略も問われている。」 https://mainichi.jp/articles/20230319/ddm/005/070/097000c 「米国の役割が依然として重要だ。」 ???まだ言ってるよ、というカンジ。 だいたい、GlobalTimesが言うように、中東和解の足を引っ張ることが、これまでのアメリカ帝国のやり口だし、国益だったではないか。アメリカ帝国の太鼓持ち記事を書かないと新聞記者は出世できないのだろうか? 参考にならない情勢認識を誤った記事は新聞衰退の要因だろう。
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>中東における自国の影響力の低下を挽回する試みとして、ブリンケン米国務長官は今週、サウジアラビアへの3日間の訪問に乗り出している。
GlobalTimesは、「ブリンケン訪問でも中東における米国の衰退は止まらない」(2023年6月6日)と冷ややかに報じている。
https://www.globaltimes.cn/page/202306/1292058.shtml
GlobalTimesが言うには、この訪問には3つ目的がある。①石油増産②中東和解の抑制③中露の中東における戦略的協調の妨害、とのことだ。
それがアメリカ帝国の国益とはいえ、あまりのジコチューぶり。
アメリカ帝国は世界のガン、である。
どこぞの低学力B層小学生は、アメリカ帝国の「恩恵」に踊り狂っておきながら、どーの、こーのとか、反米はケシカラン!とアメリカ帝国擁護に必死だったな。
中東情勢をよく見るが良い。
「ドーハに本拠を置くアラブ研究政策研究センターがアラブ14か国で実施した2022年の世論調査で、回答者の78パーセントがこの地域における最大の脅威と不安定の原因は米国であると信じているのも不思議ではない。」
アメリカ帝国から「恩恵」を受けていたら、ダレが最大の脅威と見るものか。
日本で脅威と恩恵の区別もつかない低思考力の輩は、ディズニーランド大好き、アメリカ帝国バンザイの永遠のユメでも見ているが良い。未だにアメリカ帝国の「恩恵」に感謝感激するようなB層が多数派の国は衰退必至だ。
それはともかく、GlobalTimesはアメリカ帝国の中東における覇権低下は避けられないとしている。
「第一に、米国は中東において「戦いながら撤退」というアプローチを実現することはできない。米国が軍事プレゼンスを縮小した後、中東の同盟国が戦略的自治を求め、地域の敵対者との戦略的緊張を緩和するのは避けられない。米国の力の全体的な相対的な低下と中東における投入の減少は、必然的に中東同盟システムの衰退につながるだろう。
第二に、米国の中東政策はこの地域の変化から大きく遅れている。中東における地政学的変化は、地域諸国が統一、発展、戦略的自治を求める歴史的傾向を反映しています。しかし、米国は混乱から利益を得るために、依然として地域紛争や陣営の対立を煽ることで中東問題の仲裁権を獲得しようとしている。中東に押し寄せる和解の波は、米国が時代の変化に乗り遅れていることを示しており、流れに逆行する米国の中東政策は敗北を喫するのは必至だ。
第三に、冷戦時代の考え方が中東と大国の関係を定義すべきではありません。米国は中東を中国やロシアとの戦略的競争の新たな戦場とみなしている。しかし、中東諸国の利益は高度に多様化しており、もはや米国に盲目的に追随し、米国の世界戦略の手先となることを望んでいません。その代わりに、彼らは自国の国益に基づいて外交政策を策定し、複数の大国と関わり、多様なバランスを模索します。米国の冷戦戦術である、同盟国を結集して中国とロシアに抵抗するというシナリオは、中東ではもはや不可能である。経済、貿易、投資の分野における中国と中東諸国の活発な協力。」
ノーム・チョムスキー氏はGlobalTimesのインタビューに
応えて、バイデン政権の本質を次のように述べた。
「彼らの政策は、米国の優位性と世界秩序、米国を拠点とする多国籍企業の優位性を維持することを目的としているのです」
https://www.globaltimes.cn/page/202306/1292035.shtml
これが見えないB層は永遠のアメリカ帝国の「恩恵」をユメ見続けるのだろう。
実際、毎日社説「イラン・サウジの正常化 中国仲介が示す構造変化」(2023/3/19)
「中東の持続的安定のためには、米国の役割が依然として重要だ。米中には競争意識を持ち込まず協力を模索する姿勢が求められる。中東の構造変化に直面する日本の外交戦略も問われている。」
https://mainichi.jp/articles/20230319/ddm/005/070/097000c
「米国の役割が依然として重要だ。」
???まだ言ってるよ、というカンジ。
だいたい、GlobalTimesが言うように、中東和解の足を引っ張ることが、これまでのアメリカ帝国のやり口だし、国益だったではないか。アメリカ帝国の太鼓持ち記事を書かないと新聞記者は出世できないのだろうか?
参考にならない情勢認識を誤った記事は新聞衰退の要因だろう。