中庸左派 のコメント

 アメリカ帝国の意向に翻弄され、顔色を伺うことしか、日本には出来ないのであろうか?

 慨嘆を禁じえない。

 戦後、元現人神天皇ヒロヒトとマッカーサーのツーショット写真は力関係を如実に物語る写真だった。一見して、日本人として、私はなんとも言えない脱力感を感じた。

 とはいえ、沖縄戦、都市大空襲、原爆投下等、市井の人々へのアメリカ帝国による無差別殺戮に対する恨みまで、脱力感とともに水に流してはいけないだろう。

 私はナショナリズムは禁忌視するものであるが、人道に反する行為を今日まで一貫して行ってきたアメリカ帝国の所業を許してはならないし、まして崇め奉るべきではない、と考えている。

 せめて、是々非々のような節度ある距離感が日本外交に見いだせないと、情けなくてやりきれない。

>再度「ロシア」「中国」を敵とする「新冷戦」に。

 共産主義対資本主義のイデオロギー対立の時代は、一先ず過去のものになった。その意味では、今日の「新冷戦」とは、アメリカ帝国が勝手に覇権維持のために作り出した、アメリカ帝国のアメリカ帝国によるアメリカ帝国のための冷戦であろう。

 そんなものにいつまで我々はつきあわされるのか?冗談じゃない、と思う。

indian punchlineの5月8日の投稿。

 世界は冷戦ではなく、多極世界による新秩序に向かおうとしているはずだ。アメリカ帝国はその流れに水を差し、足を引っ張ろうとしているようにしか見えない。

https://www.indianpunchline.com/syrias-return-to-arab-league-is-a-big-deal/

「多極化と欧米の覇権主義への抵抗を特徴とする新しい世界秩序に向けた画期的な闘いを背景に、ロシアと中国はリヤドにそのような方向へ進むよう静かに促した」

「バイデン政権は、この地域を席巻している変化の風によって狂乱状態に追いやられています — シリアにおけるアラブの春のネオコン計画に対する決定的な死です。アラブのナショナリズムのうねりと西側の覇権に対する抵抗の高まりは、汎アラブ主義の新たな要件を生み出しています。多極化の隠された魅力。中国の台頭。イスラエルの実存的危機。若々しい社会の願望などの中で、地方国家における伝統と現代性の弁証法。逆説的に言えば、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とアサドは、今日、これらの前線の多くで共通の利益を持っているだろう」

 残念ながら、自ら進んでアメリカ帝国のクビキを断つことは、我が日本には無理だろう。

 神戸の開業医、中村先生のブログを読んでいたら、こんなことが書いてあった。「心理学者スタンレー・ミルグラムの発見によると、人口の80%はお上の命令がたとえどんなにデタラメであったとしても、それに反発するだけの気概がない。彼らは周りを見回して”空気”に同調するだろう。つまり、自分の頭で批判的にものを考えられる人間はたった20%しかいない」

 ここで、「お上」とは、勿論日本政府の上位階層に君臨するアメリカ帝国と言い換えても差し支えないだろう。

 私見を言うなら、日本人は8対2どころか、9対1ではないか?と懸念している。ほとんどの日本人は自分のアタマでは考えない。

 従って、アメリカ帝国が一刻も早く自滅するのが待たれる。そして、アメリカ帝国の自滅の兆候は多く見えている。一縷の望みである。

No.4 18ヶ月前

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