諜報とかスパイという分野は私としては、全くわからない分野である。 スパイ小説的なものでは、麻生幾氏の『ZERO』とか、島田雅彦氏の『パンとサーカス』しか読んだことはない。どちらを読んでも、スパイの世界とはこんなものか、という漠然とした感想であった。 全くの門外漢だから、『パンとサーカス』に関して、孫崎先生が「荒唐無稽」と書評していたのを読んで、諜報界とはこんなカンジか、と小説の世界をある程度受け入れていた私だが、小説はあくまで小説なのか、と考えを修正したりしたのであった。 そのレベルの門外漢たる私だから、正直この問題の解読などできるはずもなく、感想しか出てこないのである。 スパイ門外漢たる私でも、国際政治においては、国益のための情報収集が各国内外で行われているであろうことは了解している。問題はやり方や程度、さらには国毎に得手不得手もあるだろう。 バレたら国際問題や対立に発展する。つい最近もアメリカ帝国が同盟国を盗聴していたのが、バレて慌てふためいていたわけだし。 その意味では、良い悪いのギロンをしても仕方ないだろう。 「中国外務省は月曜日、日本人がスパイ行為に関与した疑いで刑事拘留されていることを確認し、中国当局がウィーン条約および中日領事関係に従って日本大使館に通知したと述べた。 外務省の毛寧報道官は月曜日、記者会見で、スパイ容疑者として拘束された日本人は、中国の刑法とカウントレスポンジ法の両方に違反しており、この事件は依然として調査中であると述べた。 毛は、中国は法治国家であり、中国に来るすべての外国人は中国の法律を守らなければならず、違反者は責任を問われることになると述べた。過去数年、日本人が巻き込まれた同様の事例がいくつかあり、日本は中国への入国を予定している日本のパスポート保持者への教育・啓発を強化すべきです。」 GlobalTimes(2023 年 3 月 27 日)が言うように、法的に処理するしかないだろう。勿論、邦人保護は政府の義務であることは言うまでもない。 https://www.globaltimes.cn/page/202303/1288035.shtml 最近は、アメリカ帝国のジャーナリストがロシアで拘束されたが、「米国は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のジャーナリスト、エヴァン・ガーシュコビッチ氏の釈放を求める準備ができていると、囚人交換の適切な候補者を見つけるのに苦労していると、米国は土曜日に報じた」 https://www.rt.com/news/574404-us-creative-solutions-exchange-gershkovich/ 国際政治的取引により、解決もあるのだろう。 中露はスパイ容疑で、他国人を拘束している一方、アメリカ帝国はマイダンクーデターによるヤヌコビッチ政権転覆等に典型的な、暴動や「民主化」装い運動による謀略的政治工作を得意としているのだから、もはやドッチもドッチだ。 とはいえ、日本人である私としては、ジャパンハンドラーの手のひらで転がされているイメージの方が、国辱感を刺激されている。 「スパイ」拘束といった個別事案の良し悪しはヨコにおいて、日本人の負担と犠牲という観点からは、米軍による基地負担は、日本人「スパイ」拘束の問題と比較しようもない次元だと考えている。日本人「スパイ」の解放の働きかけには、一応賛成だが、個人的には冷静に事態の推移を見守るのみだ。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:119568177)
諜報とかスパイという分野は私としては、全くわからない分野である。
スパイ小説的なものでは、麻生幾氏の『ZERO』とか、島田雅彦氏の『パンとサーカス』しか読んだことはない。どちらを読んでも、スパイの世界とはこんなものか、という漠然とした感想であった。
全くの門外漢だから、『パンとサーカス』に関して、孫崎先生が「荒唐無稽」と書評していたのを読んで、諜報界とはこんなカンジか、と小説の世界をある程度受け入れていた私だが、小説はあくまで小説なのか、と考えを修正したりしたのであった。
そのレベルの門外漢たる私だから、正直この問題の解読などできるはずもなく、感想しか出てこないのである。
スパイ門外漢たる私でも、国際政治においては、国益のための情報収集が各国内外で行われているであろうことは了解している。問題はやり方や程度、さらには国毎に得手不得手もあるだろう。
バレたら国際問題や対立に発展する。つい最近もアメリカ帝国が同盟国を盗聴していたのが、バレて慌てふためいていたわけだし。
その意味では、良い悪いのギロンをしても仕方ないだろう。
「中国外務省は月曜日、日本人がスパイ行為に関与した疑いで刑事拘留されていることを確認し、中国当局がウィーン条約および中日領事関係に従って日本大使館に通知したと述べた。
外務省の毛寧報道官は月曜日、記者会見で、スパイ容疑者として拘束された日本人は、中国の刑法とカウントレスポンジ法の両方に違反しており、この事件は依然として調査中であると述べた。
毛は、中国は法治国家であり、中国に来るすべての外国人は中国の法律を守らなければならず、違反者は責任を問われることになると述べた。過去数年、日本人が巻き込まれた同様の事例がいくつかあり、日本は中国への入国を予定している日本のパスポート保持者への教育・啓発を強化すべきです。」
GlobalTimes(2023 年 3 月 27 日)が言うように、法的に処理するしかないだろう。勿論、邦人保護は政府の義務であることは言うまでもない。
https://www.globaltimes.cn/page/202303/1288035.shtml
最近は、アメリカ帝国のジャーナリストがロシアで拘束されたが、「米国は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のジャーナリスト、エヴァン・ガーシュコビッチ氏の釈放を求める準備ができていると、囚人交換の適切な候補者を見つけるのに苦労していると、米国は土曜日に報じた」
https://www.rt.com/news/574404-us-creative-solutions-exchange-gershkovich/
国際政治的取引により、解決もあるのだろう。
中露はスパイ容疑で、他国人を拘束している一方、アメリカ帝国はマイダンクーデターによるヤヌコビッチ政権転覆等に典型的な、暴動や「民主化」装い運動による謀略的政治工作を得意としているのだから、もはやドッチもドッチだ。
とはいえ、日本人である私としては、ジャパンハンドラーの手のひらで転がされているイメージの方が、国辱感を刺激されている。
「スパイ」拘束といった個別事案の良し悪しはヨコにおいて、日本人の負担と犠牲という観点からは、米軍による基地負担は、日本人「スパイ」拘束の問題と比較しようもない次元だと考えている。日本人「スパイ」の解放の働きかけには、一応賛成だが、個人的には冷静に事態の推移を見守るのみだ。