米国の懸念にかかわらずOPECとその同盟国は減産に踏み切った。 その意図はどこにあるか。 石油に依存した国家経済が、石油価格の低下水準が大きく、60ドル台の価格では成り立たなくなっているOPECの危機感が米国の懸念を押し切っているとしか言えない。市場経済では需要と供給の関係によって価格が決まっていくが、OPECの傲慢さが減産につながっている。その結果というか代償はOPECに降りかかるといわざるを得ない。最後の数行が物語っている。 「サウジ主導の減産は、ナショナリストのエネルギー政策を優先。OPECとその同盟国は昨年11月以降生産量を削減したが、カルテル効果は全くなかった。ナイジェリア、ブラジル、ガイアナ、イラン、カザフスタンなど多くの小規模生産国で生産量が増加した。」 エネルギーで米国の力が弱まっているのでなく、米国は自家調達で他国依存が低下しているのであって、サウジはじめOPEC諸国は勘違いしている。従来のように相手にされなくなり、中国に依存先を変更しているのでしょう。友好関係を維持する道を間違うと、石油の枯渇が進むと、国家の大きな衰退につながってしまうのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
米国の懸念にかかわらずOPECとその同盟国は減産に踏み切った。
その意図はどこにあるか。
石油に依存した国家経済が、石油価格の低下水準が大きく、60ドル台の価格では成り立たなくなっているOPECの危機感が米国の懸念を押し切っているとしか言えない。市場経済では需要と供給の関係によって価格が決まっていくが、OPECの傲慢さが減産につながっている。その結果というか代償はOPECに降りかかるといわざるを得ない。最後の数行が物語っている。
「サウジ主導の減産は、ナショナリストのエネルギー政策を優先。OPECとその同盟国は昨年11月以降生産量を削減したが、カルテル効果は全くなかった。ナイジェリア、ブラジル、ガイアナ、イラン、カザフスタンなど多くの小規模生産国で生産量が増加した。」
エネルギーで米国の力が弱まっているのでなく、米国は自家調達で他国依存が低下しているのであって、サウジはじめOPEC諸国は勘違いしている。従来のように相手にされなくなり、中国に依存先を変更しているのでしょう。友好関係を維持する道を間違うと、石油の枯渇が進むと、国家の大きな衰退につながってしまうのでしょう。