中庸左派 のコメント

>米中攻防の中で、米国が圧倒的優位に立っているのが通貨。

 GlobalTimesの2023.4.3の記事。「OPEC+の減産は、米国の覇権主義に対する「ガッツポーズ」であり、その無責任な政策が「自らの足で撃つ」ことを示す」

 この記事。日本の親米メディアはよく読んだほうが良い。否、日本人皆よく読むべきだ。今、世界は動いている。日本だけが、パックス・アメリカーナの幻想の中で惰眠を貪っているかのようだ。

https://www.globaltimes.cn/page/202304/1288500.shtml

「この協調決定は、数ヶ月に及ぶ原油価格の下落を受けたもので、世界経済の先行き不透明感による原油需要の縮小を懸念したものです。このような懸念は、3月に米国のシリコンバレー銀行が破綻した後にピークを迎えましたが、一連の事件は、すべて米国の破壊的な金融政策の悲惨な結果であると言えます。」

「観測筋によると、OPEC+の動きは、世界的な地政学的状況、特にアジアで起きている大きな変化の中で、米国の覇権主義に対する「ガッツポーズ」であるとのことです。また、ドル覇権を悪用して石油を含む一次産品市場を独占したり、欧州市場で自国のエネルギー製品に道を開くためにロシア・ウクライナ紛争を引き起こしたりと、米国の覇権主義の犠牲となった国々を合理的に擁護していることになる。」

 そして、アメリカ帝国のインフレはますます加速するのでは?と予測されている。もっとも、アメリカ帝国に従属している我が日本も同じ返り血を浴びるだろうが・・・。アメリカ帝国一辺倒から脱却するべき所以である。

「アナリストは、今回の減産は、無責任な政策は「自分の足で撃つ」ことにしかならないというワシントンへの厳しい警告となるはずだと述べるとともに、原油価格の急激な上昇は、米国の戦略的石油備蓄を枯渇させ、インフレを悪化させ、外国資本の逃避を促すだけでなく、連邦準備制度を政策の行き詰まりに陥らせることになると指摘している。」

 最近、林外相が中国を訪問したが、邦人拘束問題も含めて「日本の中国に対する敵意の高まり」は日本国内のタカ派傾向のみによるものではなく、アメリカ帝国の中国封じ込め政策への追従だと、中国側は見透かしている。
 日本政府は半導体の製造に使用される23種類の機器に輸出規制をかける予定であると発表したが、中国からすれば、日本よ、キミら、アメリカによる日本の半導体産業への制裁により、ヒドイ目にあったではないか、それでも、まだ、アメリカ帝国に従うのか?と、言いたいところだろう。

 アメリカ帝国をテキトーにあしらって、中国側にツケヨ、みたいなカンジではなかろうか?

https://www.globaltimes.cn/page/202304/1288461.shtml?id=12
  
 中国側は、「日本に対して「悪党の悪事を助けてはいけない」「封鎖は中国の自立の決意にさらに拍車をかけるだけだ」と警告した。」

 自滅しつつあるアメリカ帝国に、何故そこまで追従しなければならないのか?全ての日本人が自問するべきだ。

 アメリカ帝国が日本から出ていってくれれば、沖縄の基地負担は解消に向かう。好戦的介入主義のアメリカ帝国による戦争に巻き込まれる心配もなくなる。

 それに、NATOの瓦解も始まるかもしれない。

 「ドイツ連邦議会の議場で、左翼党のセビム・ダーデレン議員は、自国にいる約3万8000人の米兵を撤退させ、核兵器を持っていくよう呼びかけた。彼女は、ワシントンが「実際には同盟国を望んでおらず、忠実な家臣を望んでいるだけだ」と嘆いた。」

「ダーデレンは、「戦争、国際法違反、クーデターの支援を特徴とする米国の外交政策の問題に関して、ドイツによる極端な服従の既存の関係を破る」よう求めた」
 https://geopoliticaleconomy.com/2023/03/31/germany-us-soldiers-nuclear-weapons/

 否応なく、世界はアメリカ帝国の覇権から脱却しようとしているのに、その現実を見ようとしない日本人が多すぎると見ている。

No.1 20ヶ月前

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