PressTV 25 March 2023 米帝国は人類と戦争している-アナリスト https://www.presstv.ir/Detail/2023/03/25/700422/US-Empire-is-at-war-with-humanity--Analyst-%C2%A0 「米帝国は人類と戦争している」と米国の作家/政治評論家は語り、「過去500年間、富が自分たちに流れてきた状況をそのまま維持したいのだ」と付け加えた。 ダニエル・パトリック・ウェルチは今週、イランのアラビア語チャンネルAl-Alamとのインタビューで、アフリカとその資源を支配しようとするワシントンと、それに対する中国の挑戦についてコメントする中で、このように発言した。 「事実、中国が一帯一路構想を発表したとき、それには全世界を一周することが含まれていました。なぜなら、中国はここ20年ほどの間に、技術、インフラ、建設など、特にアフリカで必要とされるあらゆる分野で、信じられないような、飛躍的な成果を上げてきたからです。アフリカの そうした分野は植民地時代の支配者の所為で長い間未開発だったのです」と、ウェルチは語った。 「過去200年、300年、400年の間。中国が援助を提供する場所のひとつがアフリカであることは、非常に理にかなっています。完全に論理的です」と彼は付け加えた。 質問: なぜ、中国はアフリカ大陸で米国に先んじ、イニシアチブをとっているのでしょうか? 答:ええ。今週、モスクワで行われた習近平同志とプーチン大統領の会談、最近行われたイランとサウジアラビアの取引など、これらのことがすべて一緒に起きていることが驚きです。イランとサウジアラビアが最近結んだ協定は、まさに米国の代わりを果たしているのです。なぜ中国なのか?なぜ中国以外でないのか? 米国は、自らが約束するような発展をもたらすことができなかっただけでなく、それを自らの利益のために利用してきた。米国の目標には、中国がやりたいと言っていることに近づくものは何もない: 習近平同志は今日、「近代化の究極の目標は、人民の自由で包括的な発展を実現することだ」ときっぱりと言い切った。そうなのです。そして、彼は世界の政党に語りかけたのです。より良い生活を求める人々の願望と文明のさらなる進歩に焦点を当て、物質的な豊かさ、政治の完全性、文化・倫理の豊かさ、社会の安定、快適な生活環境の実現に努めるべきだ」と述べています。そのままでいいんです。これは、中国がなぜそのようなことをしているのかということを、絶対に正面から発表しているのです。そして、中国がその「ライバル」―というより「反対者」―-に直面しているということは、米国とその欧州の属国が、1400年代のポルトガルにまで遡ってアフリカに歯と爪を立ててきたからです。つまり、植民地支配による残虐行為の歴史は枚挙にいとまがないのです。NATOがパトリス・ルムンバの殺害を手伝ったという話にしても、ベルギー領コンゴでレオポルド国王の政府によって殺害された1000万人の話にしても、数え上げればきりがないほどです。 質問: つまり、米国はアフリカ大陸に対して十分なことをしてこなかったと言えるでしょう。あなたはそう思いますか、思いませんか? 答:ええ。私が言ったように、十分なことをしていないだけではありません。アフリカの大衆にとって必要なことの「逆」を、米国は世界中でやっているのと同様に行ってきたのです。米帝国は「人類」と戦争しているのです。彼らは、過去500年間の富が自分たちに流れ込んできた現状を、そのまま維持しようとしている。アフリカの人々も、中国も、ロシアも、アジアも、南米も、誰もが知っていることです。 世界人口の85%は、ワシントンが自分たちのメッセージを伝えるために使っているマスコミが作る幻想の外に住んでいるのです。そして、もう手遅れなのです。自分たちのストーリーを挿入し、真実とは反対の意見を人々に吹き込むには、絶対に手遅れです。相当長い時間が掛かりましたが。 質問: ブラック・アジェンダ・レポートから届いた、米国がアフリカで自らの足を撃っているという報告書に同意しますか? 答:はい。完全に同意します。正にその通りだと思います。そして、米国は続けています。まるでジャックハンマーを持っていて、自分の足の上を叩き続けているようです。私は、彼らが描こうとしているレトリックやストーリーが理解できない。ウガンダに福音派を派遣したり、自分たちの外交政策に人々を引きずり込んだりと、常に宗教的な要素を含んでいるのです。マリやブルキナファソで彼らに対する大規模な抗議活動が行われ、人々がロシアの旗を掲げている-ハイチでも行われたように。彼らは、ロシアを裁判にかけようとするのは、本当に正しい考えだと思うのでしょうか?そして、人々が経済的に彼らに従うとでも?それは愚かなことです。本当に本当に愚かなことです。何の意味もないことなのです。ICCについても同じことが言えます。彼らはICCを操っています。ICCは署名もしていませんし、非難するだけです。 「アフリカの」指導者たち。ああした欧州人たちが決めたアフリカの 指導者たち「だけ」です。これまでのところ、プーチンを追求するときは、まるで台本があるかのようです。アフリカに混乱と死をもたらしたにもかかわらず、同じ台本を何度も何度も読み返している。そして、その結果が違うものになると思っているのです。 質問: 米国はアフリカの人々に政策を押し付ける準備ができているのでしょうか?米国人はその準備が出来ていると思いますか、それとも出来ていないと思いますか? 答:「彼らを真剣に受け止める」という根本的なコンセプトが、500年の歴史の核心を突いているように思います。要は、白人至上主義的な主張が根底にあるのです。アフリカ人を対等に受け入れたことがなく、真剣に向き合ったことがないのです。オハイオ州の村、皮肉にもイーストパレスチナと呼ばれる、ノーフォーク・サザンの鉄道会社から核爆弾、いや化学爆弾が発射されるのを見ることができる人たちが、中国に対抗できると本当に期待しているのでしょうか。中国は40億ドルをかけてケニアのナイロビからモンバサまでの鉄道を建設しましたが、これは1963年の独立以来ケニアにとって最大のインフラでした。エチオピアのアディスアベバからジブチまでの鉄道もそうです。同様に40億ドルをかけました。エチオピアでは、アディスアベバからジブチまでのインフラ整備が行われましたが、その際、借金の問題や工事の進め方について彼らと協力しなければなりませんでした。開発や債務に関係するすべての問題は、米国人が口を挟むことではありません: 「中国の債務の罠だ!ああ、中国の借金の罠だ!問題があるぞ」。雇用に関係する問題、返済に関係する問題、近代化のすべての結果に関係する問題は、どこにでもあるのです。習近平が言ったことは、今日もまた、「人々の懸念によりよく対応し、多様なニーズに応えることができる」ということなのです。 質問: アフリカの人々は、3つの大国のすべてに付き合う必要があるとお考えでしょうか: 米国、ロシア、中国の3大国のすべてに付き合う必要があるのか、それともどれか1つだけを選ぶのか。どうお考えですか? 答: ロシアと中国は気にしていないと思います。そして、米国は気にしている。それが問題なのです。米国は、経済的な投資と地政学的な目標が両立することを望んでいます。先ほど申し上げたように、習近平同志は、近代化は人々の関心事に対応し、多様なニーズに応えるものでなければならないと、はっきりと言っているのです。一方、なぜ米国はこのように「アフリカ人のニーズは理解できない」と言わなければならないのでしょうか。まるでエキゾチックな動物園の動物か何かのように?彼らは人間です。飢えている人たちです(場合によっては)。貧しい人たちです。鉄道がない人たち。現代社会が発展させたこれらすべてのものを持たない人たち。「何故なら」何世紀にもわたってアフリカ人たちは営利のために使われてきたからです。それは、はっきりしている。そして、それがわかる人もいれば、わからない人もいる。そして、それには時間がかかるかもしれません。彼らは欧州人に征服されることに慣れている。彼らは多くの長年の協定を結んでおり、それに従うか、あるいは破棄するか、何であれ しなければならないのです。つまり、「知っている悪魔」対「知らない悪魔」(「知っている困難な状況」対「より悪い可能性のある新しい状況」)があるわけです。東アフリカの家族のつながりで見てきたのですが、「まあ、知ってるよね...私たちは英国人を知っている」というようなことがあるんですね。私の態度はHa!です。英国人を知っていますか?あなたも英国人の下でずいぶん苦しんできたでしょう。でも、時間がそれを変えてくれるでしょう。
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PressTV 25 March 2023
米帝国は人類と戦争している-アナリスト
https://www.presstv.ir/Detail/2023/03/25/700422/US-Empire-is-at-war-with-humanity--Analyst-%C2%A0
「米帝国は人類と戦争している」と米国の作家/政治評論家は語り、「過去500年間、富が自分たちに流れてきた状況をそのまま維持したいのだ」と付け加えた。
ダニエル・パトリック・ウェルチは今週、イランのアラビア語チャンネルAl-Alamとのインタビューで、アフリカとその資源を支配しようとするワシントンと、それに対する中国の挑戦についてコメントする中で、このように発言した。
「事実、中国が一帯一路構想を発表したとき、それには全世界を一周することが含まれていました。なぜなら、中国はここ20年ほどの間に、技術、インフラ、建設など、特にアフリカで必要とされるあらゆる分野で、信じられないような、飛躍的な成果を上げてきたからです。アフリカの そうした分野は植民地時代の支配者の所為で長い間未開発だったのです」と、ウェルチは語った。
「過去200年、300年、400年の間。中国が援助を提供する場所のひとつがアフリカであることは、非常に理にかなっています。完全に論理的です」と彼は付け加えた。
質問: なぜ、中国はアフリカ大陸で米国に先んじ、イニシアチブをとっているのでしょうか?
答:ええ。今週、モスクワで行われた習近平同志とプーチン大統領の会談、最近行われたイランとサウジアラビアの取引など、これらのことがすべて一緒に起きていることが驚きです。イランとサウジアラビアが最近結んだ協定は、まさに米国の代わりを果たしているのです。なぜ中国なのか?なぜ中国以外でないのか?
米国は、自らが約束するような発展をもたらすことができなかっただけでなく、それを自らの利益のために利用してきた。米国の目標には、中国がやりたいと言っていることに近づくものは何もない: 習近平同志は今日、「近代化の究極の目標は、人民の自由で包括的な発展を実現することだ」ときっぱりと言い切った。そうなのです。そして、彼は世界の政党に語りかけたのです。より良い生活を求める人々の願望と文明のさらなる進歩に焦点を当て、物質的な豊かさ、政治の完全性、文化・倫理の豊かさ、社会の安定、快適な生活環境の実現に努めるべきだ」と述べています。そのままでいいんです。これは、中国がなぜそのようなことをしているのかということを、絶対に正面から発表しているのです。そして、中国がその「ライバル」―というより「反対者」―-に直面しているということは、米国とその欧州の属国が、1400年代のポルトガルにまで遡ってアフリカに歯と爪を立ててきたからです。つまり、植民地支配による残虐行為の歴史は枚挙にいとまがないのです。NATOがパトリス・ルムンバの殺害を手伝ったという話にしても、ベルギー領コンゴでレオポルド国王の政府によって殺害された1000万人の話にしても、数え上げればきりがないほどです。
質問: つまり、米国はアフリカ大陸に対して十分なことをしてこなかったと言えるでしょう。あなたはそう思いますか、思いませんか?
答:ええ。私が言ったように、十分なことをしていないだけではありません。アフリカの大衆にとって必要なことの「逆」を、米国は世界中でやっているのと同様に行ってきたのです。米帝国は「人類」と戦争しているのです。彼らは、過去500年間の富が自分たちに流れ込んできた現状を、そのまま維持しようとしている。アフリカの人々も、中国も、ロシアも、アジアも、南米も、誰もが知っていることです。
世界人口の85%は、ワシントンが自分たちのメッセージを伝えるために使っているマスコミが作る幻想の外に住んでいるのです。そして、もう手遅れなのです。自分たちのストーリーを挿入し、真実とは反対の意見を人々に吹き込むには、絶対に手遅れです。相当長い時間が掛かりましたが。
質問: ブラック・アジェンダ・レポートから届いた、米国がアフリカで自らの足を撃っているという報告書に同意しますか?
答:はい。完全に同意します。正にその通りだと思います。そして、米国は続けています。まるでジャックハンマーを持っていて、自分の足の上を叩き続けているようです。私は、彼らが描こうとしているレトリックやストーリーが理解できない。ウガンダに福音派を派遣したり、自分たちの外交政策に人々を引きずり込んだりと、常に宗教的な要素を含んでいるのです。マリやブルキナファソで彼らに対する大規模な抗議活動が行われ、人々がロシアの旗を掲げている-ハイチでも行われたように。彼らは、ロシアを裁判にかけようとするのは、本当に正しい考えだと思うのでしょうか?そして、人々が経済的に彼らに従うとでも?それは愚かなことです。本当に本当に愚かなことです。何の意味もないことなのです。ICCについても同じことが言えます。彼らはICCを操っています。ICCは署名もしていませんし、非難するだけです。
「アフリカの」指導者たち。ああした欧州人たちが決めたアフリカの 指導者たち「だけ」です。これまでのところ、プーチンを追求するときは、まるで台本があるかのようです。アフリカに混乱と死をもたらしたにもかかわらず、同じ台本を何度も何度も読み返している。そして、その結果が違うものになると思っているのです。
質問: 米国はアフリカの人々に政策を押し付ける準備ができているのでしょうか?米国人はその準備が出来ていると思いますか、それとも出来ていないと思いますか?
答:「彼らを真剣に受け止める」という根本的なコンセプトが、500年の歴史の核心を突いているように思います。要は、白人至上主義的な主張が根底にあるのです。アフリカ人を対等に受け入れたことがなく、真剣に向き合ったことがないのです。オハイオ州の村、皮肉にもイーストパレスチナと呼ばれる、ノーフォーク・サザンの鉄道会社から核爆弾、いや化学爆弾が発射されるのを見ることができる人たちが、中国に対抗できると本当に期待しているのでしょうか。中国は40億ドルをかけてケニアのナイロビからモンバサまでの鉄道を建設しましたが、これは1963年の独立以来ケニアにとって最大のインフラでした。エチオピアのアディスアベバからジブチまでの鉄道もそうです。同様に40億ドルをかけました。エチオピアでは、アディスアベバからジブチまでのインフラ整備が行われましたが、その際、借金の問題や工事の進め方について彼らと協力しなければなりませんでした。開発や債務に関係するすべての問題は、米国人が口を挟むことではありません: 「中国の債務の罠だ!ああ、中国の借金の罠だ!問題があるぞ」。雇用に関係する問題、返済に関係する問題、近代化のすべての結果に関係する問題は、どこにでもあるのです。習近平が言ったことは、今日もまた、「人々の懸念によりよく対応し、多様なニーズに応えることができる」ということなのです。
質問: アフリカの人々は、3つの大国のすべてに付き合う必要があるとお考えでしょうか: 米国、ロシア、中国の3大国のすべてに付き合う必要があるのか、それともどれか1つだけを選ぶのか。どうお考えですか?
答: ロシアと中国は気にしていないと思います。そして、米国は気にしている。それが問題なのです。米国は、経済的な投資と地政学的な目標が両立することを望んでいます。先ほど申し上げたように、習近平同志は、近代化は人々の関心事に対応し、多様なニーズに応えるものでなければならないと、はっきりと言っているのです。一方、なぜ米国はこのように「アフリカ人のニーズは理解できない」と言わなければならないのでしょうか。まるでエキゾチックな動物園の動物か何かのように?彼らは人間です。飢えている人たちです(場合によっては)。貧しい人たちです。鉄道がない人たち。現代社会が発展させたこれらすべてのものを持たない人たち。「何故なら」何世紀にもわたってアフリカ人たちは営利のために使われてきたからです。それは、はっきりしている。そして、それがわかる人もいれば、わからない人もいる。そして、それには時間がかかるかもしれません。彼らは欧州人に征服されることに慣れている。彼らは多くの長年の協定を結んでおり、それに従うか、あるいは破棄するか、何であれ しなければならないのです。つまり、「知っている悪魔」対「知らない悪魔」(「知っている困難な状況」対「より悪い可能性のある新しい状況」)があるわけです。東アフリカの家族のつながりで見てきたのですが、「まあ、知ってるよね...私たちは英国人を知っている」というようなことがあるんですね。私の態度はHa!です。英国人を知っていますか?あなたも英国人の下でずいぶん苦しんできたでしょう。でも、時間がそれを変えてくれるでしょう。