>戦争の専門家によると、これにより、ウクライナは近い将来、独自の反撃作戦を実行できるようになったとのことである。 戦況についてはMoon Of Alabamaが詳しいが、3月21日の記事には、次のような詳報。 「バフムートは包囲されている。そこを出入りするすべての道路がロシア軍の砲撃を受けている。この3日間、戦闘はほとんど止まっている。なぜ作戦が中止されたのか、誰も知らないようだ。」 しかも、「ウクライナがバクムートを包囲から解放するために反撃の準備をしているという未確認の主張がある。その攻撃は、ぬかるんだ地面が少し乾き次第、発動されることになっている。」 作戦中止?ウクライナ反撃準備情報?形勢逆転か? どうやら、違うようだ。 上記の状況はアウディーイウカ(ウクライナ語: Авдіївка)というドネツク州の地域的重要都市の、ロシア軍による包囲作戦の成功に連動した陽動作戦と見られている。 アウディーイウカは強固な要塞で、そのコークス工場はストロングポイントである。ウクライナ軍はこの街を利用して、ドネツク市内に大砲を打ち込んだ。しかし、それをロシア軍が奪取しようとする試みはほとんど失敗に終わっていたという。 ところが、2週間前から状況は突然変化した。ロシア空軍がアヴディフカを爆撃し始めたとのこと。因みに住民達はほとんど逃げ出している、とのこと。「同時に、2つの方向から街を包囲する作戦が開始された。」 「アウディーイウカの北側で東西に移動したことで、同市への鉄道アクセスが遮断された。ロシア軍は鉄道を横断し、さらに西へ移動した。現在、Berdychiで戦闘が続いている。Berdychiの南にはOrlovkaという道路横断地点があり、今のところアウディーイウカに残された唯一の実質的な補給路となっている。」 「アウディーイウカの南西では、ロシア軍が北上した。彼らは現在、シヴェルヌの攻略を試みている。」 「これで、ドネツク戦線で作戦包囲下にある2番目のウクライナ軍保持地域となった。どちらのエリアでも、ロシア軍は孫子の兵法に従って、包囲網を完全に閉じず、出口を残すようにしています。これにより、包囲された部隊の狂信的な防御を防ぎ、あるいは敵がより多くの部隊を絶望的な位置に押し込むように仕向けることができる。」 「もしウクライナ軍が反撃でバフムートを救援する計画を立てていたなら、アウディーイウカの包囲がもたらすさらなる問題を考えなければならない。そこから始めるべきか。バフムートの反撃に使う予定だった戦力を分割し、アウディーイウカで並行して反撃を開始するべきか?片方、あるいは両方の都市をあきらめるべきか。難しい判断だ。」 「私は、ウクライナ軍が失敗を起こすのに十分な時間を与えるために、アウディーイウカの攻略を成功させてから、ロシアのバクムートへの攻撃を停止させた可能性が高いと考えます。」 「時間はロシアの側にある。一方、ウクライナ軍は「西側」の支持を維持するために行動と成功を示す必要がある。」 ウクライナは自国民の犠牲者を厭わずに、ポーズであっても、【成功を示す必要がある】ということだろう。 >ウクライナは多くの「血と財産」を失い、侵略してくるロシア人をすべて追放するのは非常に難しいだろう、と彼は言った。マーク・ミリー将軍のコメントは、ウクライナ東部でのロシア軍の攻勢のさなかに行われた。 米軍最高幹部の見解は、ウクライナ不利を示唆している。Moon Of Alabamaの情報と照らし合わせて、西側主流権威筋メディアの報道ぶりと比較して、正にメディアリテラシーが問われている。 メディアリテラシーといえば、マタゾロ、かの有名でキャッチーなフレーズがメディアに再登場している、というから笑える。 その名は「悪の枢軸」。 https://www.the-sun.com/news/7442574/zelensky-china-russia-world-war-3/ https://www.telegraph.co.uk/news/2023/03/22/xi-jinping-vladimir-putin-building-new-axis-evil/ https://caitlinjohnstone.substack.com/p/theyre-rebooting-axis-of-evil-on このフレーズにころっと、得心してしまう向きには、最早何を言ってもムダな気はする。 「20年後、私たちはこのプロパガンダがバズって拡散し、生まれ変わるのを目の当たりにした。最初はほとんど読まれていない雑誌の中で垂れ流され、次に右翼のマスメディアで取り上げられ、議会でも取り上げられるようになった。その結果、図書館のメディアがそれを取り上げるという正当性が生まれた。」とMoon Of Alabamaは冷ややかに結んでいる。 悪の枢軸。懐かく、軽薄な響き。さて、我が日本では再び「バズる」のだろうか?
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>戦争の専門家によると、これにより、ウクライナは近い将来、独自の反撃作戦を実行できるようになったとのことである。
戦況についてはMoon Of Alabamaが詳しいが、3月21日の記事には、次のような詳報。
「バフムートは包囲されている。そこを出入りするすべての道路がロシア軍の砲撃を受けている。この3日間、戦闘はほとんど止まっている。なぜ作戦が中止されたのか、誰も知らないようだ。」
しかも、「ウクライナがバクムートを包囲から解放するために反撃の準備をしているという未確認の主張がある。その攻撃は、ぬかるんだ地面が少し乾き次第、発動されることになっている。」
作戦中止?ウクライナ反撃準備情報?形勢逆転か?
どうやら、違うようだ。
上記の状況はアウディーイウカ(ウクライナ語: Авдіївка)というドネツク州の地域的重要都市の、ロシア軍による包囲作戦の成功に連動した陽動作戦と見られている。
アウディーイウカは強固な要塞で、そのコークス工場はストロングポイントである。ウクライナ軍はこの街を利用して、ドネツク市内に大砲を打ち込んだ。しかし、それをロシア軍が奪取しようとする試みはほとんど失敗に終わっていたという。
ところが、2週間前から状況は突然変化した。ロシア空軍がアヴディフカを爆撃し始めたとのこと。因みに住民達はほとんど逃げ出している、とのこと。「同時に、2つの方向から街を包囲する作戦が開始された。」
「アウディーイウカの北側で東西に移動したことで、同市への鉄道アクセスが遮断された。ロシア軍は鉄道を横断し、さらに西へ移動した。現在、Berdychiで戦闘が続いている。Berdychiの南にはOrlovkaという道路横断地点があり、今のところアウディーイウカに残された唯一の実質的な補給路となっている。」
「アウディーイウカの南西では、ロシア軍が北上した。彼らは現在、シヴェルヌの攻略を試みている。」
「これで、ドネツク戦線で作戦包囲下にある2番目のウクライナ軍保持地域となった。どちらのエリアでも、ロシア軍は孫子の兵法に従って、包囲網を完全に閉じず、出口を残すようにしています。これにより、包囲された部隊の狂信的な防御を防ぎ、あるいは敵がより多くの部隊を絶望的な位置に押し込むように仕向けることができる。」
「もしウクライナ軍が反撃でバフムートを救援する計画を立てていたなら、アウディーイウカの包囲がもたらすさらなる問題を考えなければならない。そこから始めるべきか。バフムートの反撃に使う予定だった戦力を分割し、アウディーイウカで並行して反撃を開始するべきか?片方、あるいは両方の都市をあきらめるべきか。難しい判断だ。」
「私は、ウクライナ軍が失敗を起こすのに十分な時間を与えるために、アウディーイウカの攻略を成功させてから、ロシアのバクムートへの攻撃を停止させた可能性が高いと考えます。」
「時間はロシアの側にある。一方、ウクライナ軍は「西側」の支持を維持するために行動と成功を示す必要がある。」
ウクライナは自国民の犠牲者を厭わずに、ポーズであっても、【成功を示す必要がある】ということだろう。
>ウクライナは多くの「血と財産」を失い、侵略してくるロシア人をすべて追放するのは非常に難しいだろう、と彼は言った。マーク・ミリー将軍のコメントは、ウクライナ東部でのロシア軍の攻勢のさなかに行われた。
米軍最高幹部の見解は、ウクライナ不利を示唆している。Moon Of Alabamaの情報と照らし合わせて、西側主流権威筋メディアの報道ぶりと比較して、正にメディアリテラシーが問われている。
メディアリテラシーといえば、マタゾロ、かの有名でキャッチーなフレーズがメディアに再登場している、というから笑える。
その名は「悪の枢軸」。
https://www.the-sun.com/news/7442574/zelensky-china-russia-world-war-3/
https://www.telegraph.co.uk/news/2023/03/22/xi-jinping-vladimir-putin-building-new-axis-evil/
https://caitlinjohnstone.substack.com/p/theyre-rebooting-axis-of-evil-on
このフレーズにころっと、得心してしまう向きには、最早何を言ってもムダな気はする。
「20年後、私たちはこのプロパガンダがバズって拡散し、生まれ変わるのを目の当たりにした。最初はほとんど読まれていない雑誌の中で垂れ流され、次に右翼のマスメディアで取り上げられ、議会でも取り上げられるようになった。その結果、図書館のメディアがそれを取り上げるという正当性が生まれた。」とMoon Of Alabamaは冷ややかに結んでいる。
悪の枢軸。懐かく、軽薄な響き。さて、我が日本では再び「バズる」のだろうか?