米国では銀行預金者に向けて預金を現金化し金塊への交換を急げと薦める識者の掛け声がSNSを通じて日に日に大きくなってます。それはあたかも2年前に「ワクチン打つな」の掛け声が始まったのと同じ勢いです。 米FRBは完全にデイレンマに陥っています。そこから抜け出すのは非常に難しい状況にあります。つまり、金利を上げれば、債券価格が下がり、債券価格が下がれば、金融機関の貸借対照表を悪化させます。貸借対照表が悪化すれば、銀行の信用が無くなり、預金者は預金を引き出し、金その他の物品買いに走ります。金利上げがインフレを抑える効果には繋がらないのです。 金購入の掛け声は大きくなるばかりで最悪暴騰する可能性も秘めているのです。金の暴騰を許すと言うことはハイパーインフレーションを許すと言うことを意味し避けねばなりません。 従って、FRBはデジタルドルへの移行と言う大義名分を掲げて、1972年からたまりにたまった財政赤字を解消することになるのです。 中国やロシアはそのことを知ったうえで米国のウクライナ戦争の仕掛けに対応しているのです。非米諸国の大半はそのことを認識していて、且つ、米国人の半分がその空気を嗅いでいるのです。 全くそのことを知らないのは日本人だけで、他にはそういう風な国が無いのが私には腹立たしいのです。財政赤字度が米国のそれより日本のが圧倒的に高いと言うのに。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
米国では銀行預金者に向けて預金を現金化し金塊への交換を急げと薦める識者の掛け声がSNSを通じて日に日に大きくなってます。それはあたかも2年前に「ワクチン打つな」の掛け声が始まったのと同じ勢いです。
米FRBは完全にデイレンマに陥っています。そこから抜け出すのは非常に難しい状況にあります。つまり、金利を上げれば、債券価格が下がり、債券価格が下がれば、金融機関の貸借対照表を悪化させます。貸借対照表が悪化すれば、銀行の信用が無くなり、預金者は預金を引き出し、金その他の物品買いに走ります。金利上げがインフレを抑える効果には繋がらないのです。
金購入の掛け声は大きくなるばかりで最悪暴騰する可能性も秘めているのです。金の暴騰を許すと言うことはハイパーインフレーションを許すと言うことを意味し避けねばなりません。
従って、FRBはデジタルドルへの移行と言う大義名分を掲げて、1972年からたまりにたまった財政赤字を解消することになるのです。
中国やロシアはそのことを知ったうえで米国のウクライナ戦争の仕掛けに対応しているのです。非米諸国の大半はそのことを認識していて、且つ、米国人の半分がその空気を嗅いでいるのです。
全くそのことを知らないのは日本人だけで、他にはそういう風な国が無いのが私には腹立たしいのです。財政赤字度が米国のそれより日本のが圧倒的に高いと言うのに。