資本市場のみならず経済そのものが複雑系現象(地震とか気候変動)なので、オーソドックスな数学をツールにする現代経済学では最適政策を選び出すことは出来ません。 上記に加えて、米国では、金融業と証券業の壁を大胆に取り除き、業者は大規模なギャンブルも出来るし、デリバテイブ売買も無制限に出来るし、悪いことに簿外が許されているから、当局にはリスク全体の構造が全く分からないのです。 その中でも、最も始末に悪いのはデリバテイブの売り買いポジションを差引勘定でリスク管理するので、リスクの全体像が過小に観られる傾向になりがちで、市場崩壊のリスクは高まるばかりなのです。更に決定的な欠陥として市場の売買の殆ど全部がオーソドックスな数学に基づくソフトにまかせっきりなことが加わって来ます。 従って、米国の金融と経済はパイロットなき飛行機に喩えても矛盾が無いのです。米財務省もFEDもそのことはどうも分かっているようで、市場の大崩壊は想定済みだと見られます。その対策はデジタル米ドルへの移行です。それがどういう津波になるか分かりませんが、1929年のウオール街の大暴落、2008年のリーマンショックを遥かに上回ることは間違いないでしょう。 その時にIMFのSDRが中露の協力で世界通貨として登場するでしょう。その時になって初めて世界は安定するのです。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
資本市場のみならず経済そのものが複雑系現象(地震とか気候変動)なので、オーソドックスな数学をツールにする現代経済学では最適政策を選び出すことは出来ません。
上記に加えて、米国では、金融業と証券業の壁を大胆に取り除き、業者は大規模なギャンブルも出来るし、デリバテイブ売買も無制限に出来るし、悪いことに簿外が許されているから、当局にはリスク全体の構造が全く分からないのです。
その中でも、最も始末に悪いのはデリバテイブの売り買いポジションを差引勘定でリスク管理するので、リスクの全体像が過小に観られる傾向になりがちで、市場崩壊のリスクは高まるばかりなのです。更に決定的な欠陥として市場の売買の殆ど全部がオーソドックスな数学に基づくソフトにまかせっきりなことが加わって来ます。
従って、米国の金融と経済はパイロットなき飛行機に喩えても矛盾が無いのです。米財務省もFEDもそのことはどうも分かっているようで、市場の大崩壊は想定済みだと見られます。その対策はデジタル米ドルへの移行です。それがどういう津波になるか分かりませんが、1929年のウオール街の大暴落、2008年のリーマンショックを遥かに上回ることは間違いないでしょう。
その時にIMFのSDRが中露の協力で世界通貨として登場するでしょう。その時になって初めて世界は安定するのです。