中庸左派 のコメント

 毎日、2023/3/2によると「小西氏が公表した文書によると、解釈変更は礒崎陽輔首相補佐官(当時)が主導。TBS系「サンデーモーニング」でコメンテーター全員が同じ主張をしていたとして、14年11月から総務省に放送法の解釈などを示すよう迫り、15年3月5日、安倍晋三首相(同)に説明した。安倍氏は「政治的公平の観点から、現在の番組にはおかしいものがあり、こうした現状はただすべきだ」と「前向きな反応」を示したと記されている。」

 「コメンテーター全員が同じ主張をしていた」ことが問題なら、「政治的公平」というのは、両論併記とか、少数意見の取り上げの有無であろう。

 しかし、コロナ禍において、コロナ禍は茶番だ、マスクに効果はない、ワクチン接種は危険だ、という意見が両論併記されることは無かった。

 同様にロシアウクライナ戦争でも、ウクライナも悪い、アメリカ帝国は武器供与するな、という反戦平和論は取り上げられることは無かった。

 結局のところ、政権与党が言う「政治的公平」とは、権力による公式方針=政策に異議を差し挟まないレベルの報道のことを言うのであろう。

 しかし、個人的に言うなら、テレビ等の放送メディアが権力と一体化して、権力と同じことを主張することの恐ろしさは、コロナ禍での自粛圧力やワクチン接種強要の風潮の中で身に沁みした。

 特にワクチン接種に対して、異論が言えない、拒絶することへの白眼視のようなカンジは全体主義としか見えなかった。

 なにが言いたいのかといえば、全体主義とは放送局だけの問題ではなく、政党や社会組織、国民全てが一つの方向しか見ていない問題。私はコロナ禍やロシアウクライナ戦争において、それを実感した印象をもっている。

 だから、中露非難の論拠を「民主主義対専制主義」などいうキャッチフレーズを使用して言う人は、お目出度いというか信用できない。 

 こういうヒトは、普通に全体主義に加担するヒト、というのが私の直感である。

No.6 20ヶ月前

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