りゃん のコメント

東野篤子のツイを一部省略・整形して紹介(ツイ通りではないがもともとの文意をそこなってはいないとおもう)。
【】内はわたしの補足。

A.「ウクライナのNATO加盟(の可能性)はロシアにとって脅威だったので、ロシアが予防戦争に踏み切るのは仕方ない」
という方に限って、
B.「ゼレンスキーは芸人上がりで無能、ウクライナは汚職ダメ国家」
と馬鹿にしがちなんですよね。このAとBが問題なく両立すると思ってしまっておられる。

【ここにもいますね】。

プーチンはウクライナを徹底的に見くびっていたからこそ、ずさんな軍事作戦でもウクライナを短期間で制圧できると考えていたのです。ウクライナがロシアへの脅威だと真剣に考えていたのなら緻密な軍事作戦を実施していたのでは。

【プーチン政府の作戦の失敗を棚に上げて、ロシア兵士は犬死とか言ってるヒトもいるが、なにいってんだか】。

上記B.の主張が事実であれば、そもそも無能芸人が率いるダメ国家が何をしようがロシアの「脅威」になどならないでしょうし、NATOに入れるわけもない。上記AとBは両立しません。

【ゼレンスキーの獅子奮迅の働きがなければ、戦車の供給などなかったとおもう。まあロシア支持の陰謀論サヨクは、ゼレンスキーの働きなど無視して、すべて米国の筋書きだというのだが】。

【Bを強調しすぎると、かえってプーチンが無能だと言っているのも同然だと気づかないヒトビト】。

NATO拡大については、主権国家たる中・東欧諸国が自らの安全保障上の選択を行ったところ、プーチンが「俺がダメっつったことをなに無視して続けてんだオラ」とイラついたことは事実でしょう。しかし、ロシアに「脅威」や「存亡の危機」をもたらすものではありませんでした。

【一年前に、孫崎さんも含め、ウクライナに核が配備されたらというようなことを言ってたけど、すでにロシアに近いバルト三国はNATOだったんですよね。つまり、そういう語りは、キューバ危機になぞらえて語ろうとするロシアの宣伝の受け売りだったということ】。

そもそも2021年末の段階で、ウクライナのNATO拡大が差し迫っていると真剣に考えていたとすれば、プーチンはよほどの情弱では?

【実際にさしせまってなかったですよね、わたしも何度もそのことは書きましたが】。

【仮にもし具体的な議題になっても、トルコが反対したことでしょう】。

現に、冷戦後にNATO加盟国となった中・東欧諸国の対ロシア懸念の声は、ロシアとの共存(≓ロシアへの経済依存)を重視するフランスやドイツに無視され続けていました。
この戦争が始まったことにより、ようやく中・東欧諸国は長年の叫びを聞いてもらえるようになったのです。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230222-OYT1T50033/

【この視点は大事。わたしは、一年前、中東欧諸国がNATO加盟したいのは、ロシアに対する懸念があるからだとここで何度も言ってましたが、シロウトのそういう感覚は、専門家と一致するのだとわかる】。

【なんかロシアを対ナチズムの勇者みたいにおもってるヒトビトもいるけど、もともとスターリンはヒトラーと協力してポーランドを侵略したんですからね。一転両者が敵同士になってからは、米国の武器供給によってスターリンはヒトラーを撃退できた。この事実を知る中東欧諸国にとって最後に頼りにしてるのは米国なわけです】。

【中東欧地域は今後EU内でもっとも発展を期待できる場所であり、EUを牽引する場所となるでしょう。この戦争でロシアから出国した優秀な若年世代も加わるしね。この地域の意見は今後も英米仏独は無視できません】。

侵攻が始まって1年間、いまだにAとBを一緒に論じている人、そろそろ矛盾に気づいて下さい。

【なんか知らんけど、ロシア支持にもう自分の存在がかかってるみたいになってるヒトもいて、そんな話は聞きたくない、そのほうが自分の精神の平衡が保てるというわけなのでしょう】。

No.24 20ヶ月前

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