りゃん のコメント

労働運動のことはよく知らないが、
「森崎和江:1958年、『母音』で知り合った谷川雁ともに筑豊の炭坑町に転居]。同年、谷川雁、上野英信らと文芸誌『サークル村』を創刊(1960年まで)。」
といった記述を読むと、むかし、といってもまだ百年もたってないが、むかしは、労働運動の指導者が、学力があって見識が高かったんだなあとおもう。
一方、当時でも炭鉱労働者というのは、一般の労働者とはまた違った存在だったのだろうが、かれらはかれらで、ちゃんと庶民だったのだろう。山本作兵衛のような異才はいたとしても。

いまは(元)労働者が中途半端に賢くなって、中途半端に政治にいれこみ、なかには陰謀論を信じ込むヒトビトもあらわれ、一方、指導者のほうは、この人に指導されたいというような学力見識のある存在ではなくなったのだとおもう。昔の労働運動を懐かしんでも、もう時代が根本的に違っているという気がする。

その原因はいろいろあるのだろうが、ひとことでいって、日本が全体的に豊かになったということなのだと自分では思っている。ただし、今の老人世代はそこで終わりだが、わたしなどは、もう少しその先が(生きていられれば)あるので、ちょっとしんどいなという感じはもっている。

No.3 20ヶ月前

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