p_f のコメント

> 日本の人々は過去、日本が中国との間でどのような約束を行ってきたかを知らない人々があまりに多い。

尖閣問題絡みで既に数年前から、孫崎さんは折に触れ係る「約束」をブログでも解説されてきた。
だが、今次ウクライナ紛争に対する「平和を創る道の探求」が殊に日本では多勢に無勢なのと同じ理由で、上記「約束」は黙殺されてきたと言っていい。要するに、毎度々々、日本人は米国(DS)様のご意向通り「タコ踊り」を踊らされる...いや、「踊れ!」と命ぜられなくとも、自ら勝手にタコ踊りをやり始めるのでないか。言い換えれば、「日本が中国との間でどのような約束を行ってきたか」知っていようが いまいが、日本の大衆は、ゼンマイ仕掛けか、ゾンビのように、ひたすら米国(DS)の誘導する方向へ進むだけである。仮に連中から「中国と仲良くやれ」と言われようものなら、(少なくとも表面上は)速攻で「日中友好!」を掲げ出すゲンキンな国ということだ。植草一秀氏ブログでも「いつまで米国のポチを続けるのか」(2023/1/15)と書かれてしまう絶望的状況だ。
週刊読書人2023/1/13号の江藤淳関連 冒頭座談に次の件があった-

「...江藤淳は縮減していくことに関して敏感だったと思います。たとえば文学の場合についても、狭まっていく過程を考えた。どんどん狭まっていくときは それなりに面白い。三島由紀夫的な抵抗の振る舞いも絵になる。
けれども、既に喪失が進行しきって、すっかり狭くなって、しかも その狭い場で最初から育っていて それが当たり前と思っている文学者ばかりになると、ついに滅亡するんですね。言語空間が奴隷の凧部屋として完成する。縮減の果てですね...江藤淳の時代のなかで狭められていったり失われていったりした物というのは、次の時代になると、さらに狭められているわけです。言語空間が縮減され、自己検閲しながら暮らしているというような感覚...」

恐らく日本の各分野に、共通する この酷い現状を正しく認識できている人々は少数ながら居ることは確かだ。ならば、次には そこからどう脱するか、早急に戦略/戦術を練らねばならない。

No.22 23ヶ月前

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