中庸左派 のコメント

>遅すぎることはない。人間関係を築くにはまだ手遅れだと考える人が多いが、そんなことは決してない

 それはそうだろうが、現実的には子育てが終われば、介護という流れも人生のパターンとしては少なからずあるのではないか?

 高齢になればなるほど、家族的責任が重くなるという事態も想定しておいたほうが良いのが現代社会かもしれない。そのような状況下、かつての交友関係やコミュニティから遠ざかってしまうことも致し方ない事。

 人間の絆を、家族関係や友人関係の深さや広範さと捉える向きは一般論として分かりやすい議論だが、契約だとか金銭が介在する形で、サポートを得る或いは困難を一定程度克服できる社会関係も大事だと考えている。

 勿論、税による公的制度の形での人間関係の補完が大事であることも言うまでもないことだ。介護保険制度を利用している私としては、日本の高齢者福祉施策は、状況に応じたメニューも多く、特養ホームは費用面から見ても、心強い存在だ(もっとも、それだけに順番待ちではあるが・・)。

 いずれにせよ、根本的には何が幸せかは人それぞれ。

 「その後、DNA サンプルを採取して脳スキャンを実施しました。参加者のうち 25 人は、死亡後に研究に脳を提供しました。」とあるが、脳内物質の分析や分泌物の多寡で判定するのだろうか?アメリカ的というのか、科学的なのかもしれないが、ドコゾの新興宗教みたいで、個人的には違和感ではある。

 私はしあわせを考えると、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の作中、燈台守による慰めの言葉「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」を思い浮かべる。

No.7 23ヶ月前

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