りゃん のコメント

施設職員は毎週一回PCR検査を義務として受け(これは公費)、そのうさらに、自分や同居の家族が体調不良を感じた場合は自発的に自前で抗原検査をやったりしていると聞きますよ。もちろん、ふだんの生活規律にはじゅうぶん注意したうえで、ということです。

それでも、けっこうな頻度で職員にチャイナ肺炎陽性者が出ます。いまは家族内の幼児・学童・生徒からの感染が多いらしいですね。これからはインフルエンザも出るでしょう。もしかしたら、職員に感染させないために、職員のこどもも外に一歩も出すなとか親と引き離せとか言い出すのかな、ダラカン氏は。

チャイナ肺炎陽性職員が出た場合は、その職員が勤務していた区域は一週間ほど閉鎖になり、基本的にほかの職員とも行き来できなくなります。しかし入居者はその区域で生活を続けています。その区域の職員は、休んだ人のぶん減員となり、区域への出入りはふだんとは別ルート(ほかの職員と接触しないように)となり、介護するにも簡易的な防護服をつけなければならず煩わしいそうです。

チャイナ肺炎流行前と同じように外泊を認めたらどうなるか。入居者はダラカン氏の母親だけではないんですよ。われもわれもと希望者は多いでしょう。全希望者に数人ずつ順次にでも外泊を認めたら、職員の負担がどれだけ増すか、入居者へのチャイナ肺炎感染リスクがどれだけ増すかという想像を少しはしたらどうですか。65歳以下と80歳以上とでは、ぜんぜん致死率が違うのがチャイナ肺炎です。

何回か言っていますが、入居者は高齢者のなかでもとくにフレイルが多いということも忘れないでくださいね。そして何べんでもくりかえしますが、別に介護施設入居は義務や強制ではない。その点がホンモノの刑務所とか、ウイグル人の強制収容施設とは全然違います。ダラカン氏のいう「人権侵害」をさけたければ、ダラカン氏が母親を自宅でみる決心をすればすむ話です。

ま、 
「介護職員も施設から一歩も出ないのでないと、辻褄が合いませんね。そういう施設があるのですか?」
などと極端なことでしか反論できないということは、議論に負けたと認めたようなものでしょう。
「物事を一面のみでしか考えることのできない、あなたのような思考様式は、この社会に蔓延しています」
ということばは、そっくりそのままダラカン氏にお返ししますね。

ただまあ、ダラカン氏とのやりとりをきっかけに考えたけど、入居者がチャイナ肺炎で死んでもかまわないが、面会や外泊は制限なしにやらせてくれ、と考えている家族・本人向けの施設があってもいいのかもしれませんね。今現在で経営が成り立つほど入居者が集まるかどうか、わたしも見てみたい。

No.36 22ヶ月前

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