フレデイ タン のコメント

経済を論じる場合、実物の需給とマネー供給の実体がどうなっているのか分かった上で現状の診断と将来を見通すことになるのです。

世界の実物需給は米国が仕掛けたウクライナ戦争でロシアの天然資源、中国の製品供給に制限が付され、世界の供給不足が起こり、実物価格の高騰を招いているのです。所謂、物価インフレ―と呼ばれる状態に落ち込んでいます。日本も例外ではないのです。

マネー供給では、米国、西欧、日本の恒常的な財政赤字に加え、ウクライナ戦争で米国の軍需出費は雲を突く勢いと言われています。物価インフレ―を抑えるためにFRBは仕方なく金利を上げてドル高を演出、西欧、日本に犠牲を強いているのです。

ウクライナ戦争は中露金本位VS米ドル印刷紙幣の戦いに図らずもなってしまっています。ダボス世界会議を主催するシュワブ氏は「GREAT RESET」を推奨してコロナパンデミックを引き起こしましたが、その予言通り、バイデン政権は新ドルへの移行を実行しましょう。日本の岸田首相が「新資本主義」という言葉を発していますが、来るべき新ドルとの関連で発言していると私は受け止めているのです。

その新ドルが何を意味するのか?私には中露の勝利に見えます。そういうドラステイックな変動が起こる前の状況では世界、日本の金融市場の動きは方向性を欠いたものにならざるを得ません。

No.3 24ヶ月前

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