フレデイ タン のコメント

FRBは敢えてリーマンショックを引き起こしその解決策としてドルを無制限に印刷し金融機関に供給し取り付けを回避するとともに資産価格つまり株債券不動産の価格上げに取り組みました。資産の人為的な高値誘導です。その政策は1980年代の大蔵省のバブル政策と全く同じことだと言えましょう。ただ、FRBの場合、若干それに手を加え、日本のバブル後の失われた20年を避けているのです。その後、FRBは一国だけでやっていると行き詰まるので。日本に黒田氏(米国で浪人暮らししていた)を派遣し、FRBとハーモニして日銀に通貨印刷拡大政策に従事させていて今日に至ってます。

実は通貨印刷至上主義はニクソンショックの時代から始まったのです。しかし、世界に異論もあり、その代表的なものとしてイラクのフセインとリビヤのカダフィーが上げられます。この両人は石油の代金を金で支払うよう要求しました。それに激怒したのが米国です。二人とも惨殺されました。

現在、プーチンがこの二人の遺志を継ぎ、米国に挑戦しているのです。中国はじめ非米諸国がじわりとプーチンの趣旨に賛同を示しつつあり、いずれ、ドルと円はハイパーインフレに見舞われることになるでしょう。勿論、中露と米国で和解が成立すれば回避されるかもしれません。

インフレ課税なんて悠長に言っている場合じゃないと私は考えてます。

尚、一言追加。FRBと日銀が採用する経済学の基礎にはケインジアンとシカゴ学派あるのですが、米の元共和党のロンポール元議員はハイエックやミーゼスのオーストリア学派に基づく金融政策を採用しないと1920年代のドイツのハイパーインフレが米国を襲うだろうと警告を発してます。

No.9 26ヶ月前

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