>>3 こんにちは サウジが米中露どことも友好関係でいようとするのは、現時点において合理的な行動であり、dramatic changeというほどのことかなとおもいますけども。 少なくとも、 ==== 中東では、アラブ諸国・イスラエルなどにとって、イランの台頭に対抗しての国際関係の組み換えがより切迫した課題であるうえ、ロシアの位置づけも石油市場やシリア情勢への影響という観点から考えられているため、ウクライナ戦争の問題だけでロシアへの態度が決まるようにはなっていない。 https://www.jfir.or.jp/studygroup_article/8835/ ==== という観点が必要だとおもいます。 引用した宇山智彦の文章は具体的でほかにもいろいろと参考になる点が多く、熟読する価値があるとおもいます。 そして最後の章「冷戦的陣営なき競争の時代:当事国の主体性を尊重する正しい関与が必要」に書かれている視点が必要だとおもいますね。米がサウジを味方にすることに成功したとか失敗したとかと考えるのは冷戦的思考をひきずっていることと同じであり、多くの中小国(そして私見ではこれからの日本も)必要なのは、インドネシアの国防相が言ったという「力のみに依存する秩序の悪影響を受けないよう、ルールに基づく国際秩序を支持する」立場だとおもいます。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
>>3
こんにちは
サウジが米中露どことも友好関係でいようとするのは、現時点において合理的な行動であり、dramatic changeというほどのことかなとおもいますけども。
少なくとも、
====
中東では、アラブ諸国・イスラエルなどにとって、イランの台頭に対抗しての国際関係の組み換えがより切迫した課題であるうえ、ロシアの位置づけも石油市場やシリア情勢への影響という観点から考えられているため、ウクライナ戦争の問題だけでロシアへの態度が決まるようにはなっていない。
https://www.jfir.or.jp/studygroup_article/8835/
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という観点が必要だとおもいます。
引用した宇山智彦の文章は具体的でほかにもいろいろと参考になる点が多く、熟読する価値があるとおもいます。
そして最後の章「冷戦的陣営なき競争の時代:当事国の主体性を尊重する正しい関与が必要」に書かれている視点が必要だとおもいますね。米がサウジを味方にすることに成功したとか失敗したとかと考えるのは冷戦的思考をひきずっていることと同じであり、多くの中小国(そして私見ではこれからの日本も)必要なのは、インドネシアの国防相が言ったという「力のみに依存する秩序の悪影響を受けないよう、ルールに基づく国際秩序を支持する」立場だとおもいます。