バイデン発言についてのその後の報道を見ると、今回、「一線」はこえてないようですね。米国の「曖昧戦略」はそれでいいとおもいます。ウクライナ以後は、以前よりも迫力をましているでしょう。 ウクライナは、「この機会にロシアを非常に弱体化させるつもりだった」という陰謀論があります。「いま現在」米国はその方針になっているのかもしれませんが、「戦前」その方針は(人や組織でそれを主張するひとがいたとしても)米国の国としての戦略ではなかったことは、NATOからも米国からも兵器をウクライナに送る手続きがぜんぜん整備されていなかったことから明らかだと思います。ロシアがモタモタしていなかったら、いまごろはまったく別の展開だったことでしょう。 米台関係の方ははここ数年で整備がすすんでいますから、まさに「この機会に中国を非常に弱体化させる」ことも可能だとおもっています。中国はロシアを横目でみながら、戦略を練り直しているとおもいます。孫崎さんが2019年ごろだかのランド研究所レポート(台湾海峡で米中が戦えば中国が勝つ)をこの先も掲げていくのか、興味のあるところです。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
バイデン発言についてのその後の報道を見ると、今回、「一線」はこえてないようですね。米国の「曖昧戦略」はそれでいいとおもいます。ウクライナ以後は、以前よりも迫力をましているでしょう。
ウクライナは、「この機会にロシアを非常に弱体化させるつもりだった」という陰謀論があります。「いま現在」米国はその方針になっているのかもしれませんが、「戦前」その方針は(人や組織でそれを主張するひとがいたとしても)米国の国としての戦略ではなかったことは、NATOからも米国からも兵器をウクライナに送る手続きがぜんぜん整備されていなかったことから明らかだと思います。ロシアがモタモタしていなかったら、いまごろはまったく別の展開だったことでしょう。
米台関係の方ははここ数年で整備がすすんでいますから、まさに「この機会に中国を非常に弱体化させる」ことも可能だとおもっています。中国はロシアを横目でみながら、戦略を練り直しているとおもいます。孫崎さんが2019年ごろだかのランド研究所レポート(台湾海峡で米中が戦えば中国が勝つ)をこの先も掲げていくのか、興味のあるところです。