p_f のコメント

> NHKはこの部分を報じなかった...共同通信や時事通信なども同様である。政府の圧力によって厳しい自己検閲が生じている...

これは前にも書込んだ覚えのあるG.オーウェルの「動物農場」序文「出版の自由」(1945)そのものだ-

“英国における文章の検閲で不気味なのは、それがたいてい自発的に行われるという事実である...政府が干渉したからではなく、こういう事に触れるのは「まずい」という暗黙の了解によって葬られてしまうのだ...英国の新聞の社主は、大部分が、ある種の重要問題についてはどうしても正確な事実をつたえるわけにはいかない金持だからである...”

だが、この「金持」(権力)を責め立てても、その飼い犬、ネトウヨ/シャブウヨのSNS攻撃を問題視しても、問題の根本解決にはなるまい。心身が弱れば病気が付け入る隙を与えてしまう、環境が汚染するればウジが湧く、ゴキブリ、ドブネズミ、クソバエが跋扈する━これと似たようなものでないか。社会が劣化、弱体化することで、権力者と取り巻きのクズ、カス連中のヤリ放題になるということだ。社会の劣化、弱体化
とは「個」の劣化、弱体化に他ならない。最近の天木直人氏メルマガで少なからず指摘されているネオコン・エ大使の横暴振りも、その延長線上にあることでないか。仮にエ大使の赴任先がロシアや中国だったら、そんな横暴は秒殺される話だろう。
一方、「鈴木天眼 反戦反骨の大アジア主義」で、当時の似たような社会状況に対して、鈴木天眼が既に同様の問題意識を持っていたことに驚かされた-

“武断政治で国力が高まることはない...「国家が金と人とを使用して号令的に取り揃える武備武力は、溜池の水で有って活泉ではない...」。国民一人ひとりの力に頼って初めて不尽の国力が生まれるのである。
では、どうすれば国民一人ひとりの力を養うことができるか。「之を能くするの道は・・・」「独立自活に由りて個民格たる『気位』を保つべく個人自敬=人権互敬を小学の時より吹き込みて」「商民にも士魂を素有することアングロサクソンの如くなるやう現代的教育を施す事・・・に官民挙って刻意精行するに在り」(1914年6月26日)
武閥が考え出した現行教育は全く逆の道を歩んでいる...”

それから百余年経っても、この点、日本は殆ど進歩なしと見做せる。

No.18 30ヶ月前

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