RT 27 Apr, 2022

クレムリン、EUの「ガス恐喝」主張に反論━モスクワは、天然ガスにルーブルでの支払いを要求する決定は、EUによる「前例のない敵対的な措置」に起因すると述べた
https://www.rt.com/russia/554616-kremlin-eu-gas-blackmail/

ロシアは、“天然ガス輸出を欧州を「脅迫」するための道具として使っている”とする、欧州委員会・ウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長の主張を否定した。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は2日、記者団に対し、ルーブル建てのガス取引への切り替えはEU自身の行動に起因するものだと述べた。

先月、プーチン大統領は、いわゆる「非友好的な国」は、ロシア自身の通貨でエネルギー代を支払わなければならないと発表した。

「これは恐喝ではない。ロシアはこれまでも、そしてこれからも信頼できる供給国であり、その義務を果たすことを約束する。大統領令で示された条件、その必要性は、我々に対する前例のない敵対的な措置によって引き起こされた」とペスコフは述べ、この決定は発効するかなり前に天然ガスの買い手に伝えられたと付け加えた。

“私たちは、かなりの量の埋蔵量を奪われていたのです。そして、そのために新しいシステムへの移行が必要だったのです。”

フォン・デア・ライエン氏は水曜日、ガスプロムがポーランドとブルガリアへの輸出を停止したことを受け、モスクワが天然ガス取引を「脅迫」の道具として利用していると非難した。EU委員会の委員長は、この動きを「不当で容認できない」とし、「ガス供給国としてのロシアの信頼性のなさ」を浮き彫りにしたと付け加えた。

「ガスプロムが欧州の顧客へのガス配送を一方的に停止すると発表したことは、ロシアがガスを脅迫の道具として利用しようとする新たな試みである」と述べた。

ブルガリアとポーランドへのガス輸出を完全に停止する決定は、水曜日の朝にガスプロムによって発表され、エネルギー大手は、4月に納入した燃料のルーブルでの支払いを両国が怠ったことを理由に挙げている。

ガス供給は、両国がロシアの新しい支払いスキームに従ったときのみ再開されるとし、ソフィアとワルシャワに両国を経由する他国向けのガスを吸い上げたりしないよう警告している。

ペスコフ氏は、ルーブルでの支払いスキームへの切り替えに失敗した場合、さらに多くの国が供給を断たれる可能性があると警告している。これを避けるためには、モスクワのガスプロムバンクに口座を開設し、ユーロやドルで支払いを行い、その後ルーブルに交換する必要がある。

「買い手に対して、更なる難題を追加することはない。ロシアはすでに、現在進行中の対立が自国の利益にもたらすかもしれないリスクを計算し、予防措置をとっているのだ」と、彼は付け加えた。

ルーブル支払制度は、ロシアのプーチン大統領が3月末に発表した。この措置は、ロシアに制裁を課している国でも、ガスの輸入を続けている場合に適用される。

それ以来、いくつかの輸入業者が、モスクワが提案した方式を受け入れる用意があることを示唆している。月曜日には、ドイツ最大のロシアガスの買い手であるウニパー社が、西側制裁に違反することなく、将来の供給量をロシア通貨で支払うことが可能であると述べた。