天木直人氏メルマガ経由で先日視聴した国際政治評論家・伊藤貫氏の解説- 【伊藤貫の真剣な雑談】第5回「米露関係破綻の原因は何か?」[桜R4/3/31] https://www.youtube.com/watch?v=mARfK3-Crkg ■プーチンはどういう人間か? 日本、欧米のマスコミでは「プーチンが悪党だから、こういうことになった」という解説が多い。しかし、プーチンの行動というのは、過去300年間のロシア外交の視点から見ると、物凄く普通である。彼は、ロシア人として極普通の外交をやっている。その前のゴルバチョフ、エリツィン、この二人こそが非常に おかしなことをやっていた。要するに、ゴルバチョフ、エリツィンの方が(ロシア人として)異常なのだ。プーチンは典型的なロシア人の外交をやっている。だからこそプーチン人気はまだ十分高い。それは今、戦争しているからではない。最近20年間のプーチンの支持率=60~80%である。これはプーチンの成功というより、内政/外交ともに非常に伝統的なロシア スタイルの政策を実行していることに因る。 ■エリィツィン政権時代のロシア ・国民の4割が極貧 ・平均寿命が10年縮まる ■リチャード・パイプス(ハーバードのロシア専門家) ・エリツィン政権後、民主主義を支持するロシア国民:10%になってしまった ・8割のロシア人:民主主義というのは、極一部の金持ちだけが得をする非常に腐敗したシステムであると思うようになった ・フツーのロシア人は以前のシステムの方がフェアである、マシだと思うようになった ・エリツィン政権がホンモノのロシア政府と思っているのはロシア国民の12% ・残りの国民は、あの政権はロシア人を騙すための米国とイスラエルによる傀儡政権に過ぎない、あんなものはインチキだと見做していた ・エリツィン政権に対するクリントン政権の態度によって、ロシアの世論調査では米国というのはフツーのロシア人が最も憎む国になった ・クリントン政権の8年間に及ぶ犯罪行為(ロシア人を騙してロシアの国有財産を盗んだ)によって米露関係は徹底的に壊れてしまった ■エマニュエル・トッド 米国の対露政策の目的(クリントン政権) 1)CIAの活動でロシア勢力圏内の民族紛争を悪化させて、ロシアをバラバラにして崩壊させること 2)ロシアとヨーロッパが仲が悪くなるように色々工作して、ロシアとヨーロッパの間で協力関係が構築できないようにすること ■プーチンインタビュー(「FIRST PERSON」) ・自分は歴史的なミッションをやっている ・ゴルバチョフとエリツィンでロシアが崩壊して脱落していくのを食い止めること ・ゴルバチョフとエリツィン時代の行動を続ければロシアという国は無くなってしまうだろう ・私はそんな風にロシアが消滅するのを食い止めたくてやっている ・ゴルバチョフとエリツィン時代の行動をこのままやっているとロシアは第二のユーゴスラビアになってしまう ・我々はロシア人としての精神的な態度も回復する必要がある ■米国の専門家達 ロシアという国は権威主義的なリーダーが出てこないと、とても統治できない国である ■ミアシャイマー (自分は大反対だが)米国の外交エリートは、何時でも何処でも、米国は他国に対して一方的に軍事力を行使する権利があると思い込んでいる ■プーチンとキッシンジャー プーチンのKGB時代、ゴルバチョフが「自由化ごっこ」「民主主義ごっこ」をやりだしたのを見て「一体何やっているのだ、この人は?!」「非常にバカげたことをやっているのでないか」と憤懣やるかたなかったが、初対面のキッシンジャーが、まだ40そこそこのプーチンに対してゴルバチョフが如何にバカげたことをやっているかと言ってくれたから、プーチンは自分の判断は正しかったと思った。以来、プーチンとキッシンジャーは意気投合した。そういうプーチンから見ると、直ぐにイデオロギーを振りかざしてウクライナを民主化すればいい、自由化すればいい、NATOに入れて民主体制に迎え入れれば全てうまくいく、そういうことをいう米国人には非常に腹が立つ。キッシンジャーみたいな、まともな事を言える米国人が少な過ぎるとプーチンは言っている。 ■ロシア、東欧から米国に移住してきたユダヤ人達 ・ロシアに物凄い憎しみを抱いている ・彼等は米国を利用してロシアに復讐しようと考えている ・これらのユダヤ人はロシア、ポーランド、ウクライナ、ハンガリーを憎悪している
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天木直人氏メルマガ経由で先日視聴した国際政治評論家・伊藤貫氏の解説-
【伊藤貫の真剣な雑談】第5回「米露関係破綻の原因は何か?」[桜R4/3/31]
https://www.youtube.com/watch?v=mARfK3-Crkg
■プーチンはどういう人間か?
日本、欧米のマスコミでは「プーチンが悪党だから、こういうことになった」という解説が多い。しかし、プーチンの行動というのは、過去300年間のロシア外交の視点から見ると、物凄く普通である。彼は、ロシア人として極普通の外交をやっている。その前のゴルバチョフ、エリツィン、この二人こそが非常に おかしなことをやっていた。要するに、ゴルバチョフ、エリツィンの方が(ロシア人として)異常なのだ。プーチンは典型的なロシア人の外交をやっている。だからこそプーチン人気はまだ十分高い。それは今、戦争しているからではない。最近20年間のプーチンの支持率=60~80%である。これはプーチンの成功というより、内政/外交ともに非常に伝統的なロシア スタイルの政策を実行していることに因る。
■エリィツィン政権時代のロシア
・国民の4割が極貧
・平均寿命が10年縮まる
■リチャード・パイプス(ハーバードのロシア専門家)
・エリツィン政権後、民主主義を支持するロシア国民:10%になってしまった
・8割のロシア人:民主主義というのは、極一部の金持ちだけが得をする非常に腐敗したシステムであると思うようになった
・フツーのロシア人は以前のシステムの方がフェアである、マシだと思うようになった
・エリツィン政権がホンモノのロシア政府と思っているのはロシア国民の12%
・残りの国民は、あの政権はロシア人を騙すための米国とイスラエルによる傀儡政権に過ぎない、あんなものはインチキだと見做していた
・エリツィン政権に対するクリントン政権の態度によって、ロシアの世論調査では米国というのはフツーのロシア人が最も憎む国になった
・クリントン政権の8年間に及ぶ犯罪行為(ロシア人を騙してロシアの国有財産を盗んだ)によって米露関係は徹底的に壊れてしまった
■エマニュエル・トッド
米国の対露政策の目的(クリントン政権)
1)CIAの活動でロシア勢力圏内の民族紛争を悪化させて、ロシアをバラバラにして崩壊させること
2)ロシアとヨーロッパが仲が悪くなるように色々工作して、ロシアとヨーロッパの間で協力関係が構築できないようにすること
■プーチンインタビュー(「FIRST PERSON」)
・自分は歴史的なミッションをやっている
・ゴルバチョフとエリツィンでロシアが崩壊して脱落していくのを食い止めること
・ゴルバチョフとエリツィン時代の行動を続ければロシアという国は無くなってしまうだろう
・私はそんな風にロシアが消滅するのを食い止めたくてやっている
・ゴルバチョフとエリツィン時代の行動をこのままやっているとロシアは第二のユーゴスラビアになってしまう
・我々はロシア人としての精神的な態度も回復する必要がある
■米国の専門家達
ロシアという国は権威主義的なリーダーが出てこないと、とても統治できない国である
■ミアシャイマー
(自分は大反対だが)米国の外交エリートは、何時でも何処でも、米国は他国に対して一方的に軍事力を行使する権利があると思い込んでいる
■プーチンとキッシンジャー
プーチンのKGB時代、ゴルバチョフが「自由化ごっこ」「民主主義ごっこ」をやりだしたのを見て「一体何やっているのだ、この人は?!」「非常にバカげたことをやっているのでないか」と憤懣やるかたなかったが、初対面のキッシンジャーが、まだ40そこそこのプーチンに対してゴルバチョフが如何にバカげたことをやっているかと言ってくれたから、プーチンは自分の判断は正しかったと思った。以来、プーチンとキッシンジャーは意気投合した。そういうプーチンから見ると、直ぐにイデオロギーを振りかざしてウクライナを民主化すればいい、自由化すればいい、NATOに入れて民主体制に迎え入れれば全てうまくいく、そういうことをいう米国人には非常に腹が立つ。キッシンジャーみたいな、まともな事を言える米国人が少な過ぎるとプーチンは言っている。
■ロシア、東欧から米国に移住してきたユダヤ人達
・ロシアに物凄い憎しみを抱いている
・彼等は米国を利用してロシアに復讐しようと考えている
・これらのユダヤ人はロシア、ポーランド、ウクライナ、ハンガリーを憎悪している