ロシアとウクライナの戦争をどのような価値観で見るかによって、対処の方法が全く異なってしまう。価値観も複眼的になれば無数の対処の方法が選択できるでしょう。 同じスラブ民族で民族的融合が進んでいる中で大統領同士の不信感が募り戦争に至っているのは悲劇としか言えない。 ソ連邦崩壊後、ロシアとウクライナが異なった政治形態をたどり、ウクライナとの関係がロシアより中国の方が大きくなり経済的に中国依存度が加速度的に増えている。政治形態は西欧型民主主義に感化され「自由、人権」意識が国民の中に芽生え強くなっていけばウクライナからロシア的中央集権的政治体制が排除されるのは必然的流れであった。 ロシアの立場としては、ウクライナが、政治制度では西欧の体制に組み込まれ、経済制度では市場型経済に組み込まれる中で中国に傾斜していったため「孤立感が強くなり焦燥感がひどくなっていった」ことは容易に想像できる。プーチンロシアが世界の枠組みの中での孤立感は、逆に言えば米中の狭間の中でしぼんでいくロシアの姿を座視しておれなかったというのがプーチン大統領の本音でしょう。 和平までいかなくても、これから長期の戦争を続けるのは、国民の生活レベルを上げるのでなく軍事費の増大が進み、多くの人にとって好ましくない。最低休戦協定を結び双方が冷却期間を置くことが大切ではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
ロシアとウクライナの戦争をどのような価値観で見るかによって、対処の方法が全く異なってしまう。価値観も複眼的になれば無数の対処の方法が選択できるでしょう。
同じスラブ民族で民族的融合が進んでいる中で大統領同士の不信感が募り戦争に至っているのは悲劇としか言えない。
ソ連邦崩壊後、ロシアとウクライナが異なった政治形態をたどり、ウクライナとの関係がロシアより中国の方が大きくなり経済的に中国依存度が加速度的に増えている。政治形態は西欧型民主主義に感化され「自由、人権」意識が国民の中に芽生え強くなっていけばウクライナからロシア的中央集権的政治体制が排除されるのは必然的流れであった。
ロシアの立場としては、ウクライナが、政治制度では西欧の体制に組み込まれ、経済制度では市場型経済に組み込まれる中で中国に傾斜していったため「孤立感が強くなり焦燥感がひどくなっていった」ことは容易に想像できる。プーチンロシアが世界の枠組みの中での孤立感は、逆に言えば米中の狭間の中でしぼんでいくロシアの姿を座視しておれなかったというのがプーチン大統領の本音でしょう。
和平までいかなくても、これから長期の戦争を続けるのは、国民の生活レベルを上げるのでなく軍事費の増大が進み、多くの人にとって好ましくない。最低休戦協定を結び双方が冷却期間を置くことが大切ではないか。