文字起こし②- 同様の運命はシリアにも準備されましたし、この国の領土での西側の同盟国による軍事行動は、シリア政府の承認や国連の安全保障理事会の条約がないままに実施されました。これは言ってみれば侵略であり、介入です。さらにこれらで最も重要な意味があるのはイラクへの侵攻です。これも同様にあらゆる法的根拠のないものです。このための理由として選ばれたのは、米国であたかも信頼できる情報としてイラクに大量破壊兵器が存在しているということでした。この証拠として全世界が注目する中、米国の国務長官は何らかの白い粉のような物質をそこに提示し、それがイラクで製造された化学兵器の証拠だと言い張りました。その後それら全てが捏造だと判明しました。いかなる化学兵器もイラクにはありません。信じられない、驚くべきことだ。しかし、事実は事実として残ります。嘘と捏造が国家レベルの最も頂上、そして国連安全保障理事会の高いレベルで行われたのです。この結果起きたのが甚大な犠牲者であり、破壊です。テロリズムの信じられないような拡大について、何処でも余りにたくさんの世界中の地域で、そこに西側の国々が自分達の秩序をもたらした地域では、血塗られた、治すことのできない怪我病気、国際的テロリズムと急進的なグループが生まれているという印象を持たざるを得ません。 頻繁に政治は汚れた仕事であるという話を聞きます。それはそうかもしれません。しかし、ここまでではないでしょう。このような非人道的な行為は国際関係の原則に違反しているだけではなく、何よりも一般的な規範、モラル、倫理に反しています。 そして一体どこに正義や真実があるのでしょうか?そこには無限に続く嘘と偽善があります。そして米国内部のジャーナリストや研究者たち自身が、ここ数年で米国内部に嘘の帝国が作られたと述べています。その言葉が正しくないと言うのは難しいことです。その通りだからです。そしてここでは何も恥ずかしがることなどはありません。米国という国は確かに偉大で、あらゆる分野に影響力を持ち、この文明を発展させています。ですから西側の他の国々も喜んで米国が行うことをコピーして、そして結果的にこの西側の国々で構成された国々のブロックは全体として嘘の帝国を形成しています。 ロシアについてさらに続けると、ソビエト連邦が崩壊してから新しい開かれた現代のロシアにおいて、米国やその他に西側の国々と誠実に仕事をする準備があった状態でしたが、事実上一方的な権限を持たれた状態で、ロシアを他の国と同様に締め付けて圧迫して、崩壊させようとしていました。この時はもう、完全にです。まさにこのような状態にあったのが90年代でした。2000年の初頭もそうでした。西側の国家グループは、最も積極的な方法で、分離主義、お金で動くマフィア組織をロシアの南の地域で支援していました。どのような犠牲者、どのような喪失がその時のロシアで発生したでしょうか?最終的にコーカサスにできてしまった国際的テロ組織を破壊するまでに、一体どれだけの難題が起きてたでしょうか?私たちはこれを覚えていますし、決して忘れることはありません。 差し詰め、米国=桃太郎、ロシア=鬼が島の鬼、日本=家来のエテ公だろう。勿論、芥川龍之介の「桃太郎」だ。
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孫崎享チャンネル
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文字起こし②-
同様の運命はシリアにも準備されましたし、この国の領土での西側の同盟国による軍事行動は、シリア政府の承認や国連の安全保障理事会の条約がないままに実施されました。これは言ってみれば侵略であり、介入です。さらにこれらで最も重要な意味があるのはイラクへの侵攻です。これも同様にあらゆる法的根拠のないものです。このための理由として選ばれたのは、米国であたかも信頼できる情報としてイラクに大量破壊兵器が存在しているということでした。この証拠として全世界が注目する中、米国の国務長官は何らかの白い粉のような物質をそこに提示し、それがイラクで製造された化学兵器の証拠だと言い張りました。その後それら全てが捏造だと判明しました。いかなる化学兵器もイラクにはありません。信じられない、驚くべきことだ。しかし、事実は事実として残ります。嘘と捏造が国家レベルの最も頂上、そして国連安全保障理事会の高いレベルで行われたのです。この結果起きたのが甚大な犠牲者であり、破壊です。テロリズムの信じられないような拡大について、何処でも余りにたくさんの世界中の地域で、そこに西側の国々が自分達の秩序をもたらした地域では、血塗られた、治すことのできない怪我病気、国際的テロリズムと急進的なグループが生まれているという印象を持たざるを得ません。
頻繁に政治は汚れた仕事であるという話を聞きます。それはそうかもしれません。しかし、ここまでではないでしょう。このような非人道的な行為は国際関係の原則に違反しているだけではなく、何よりも一般的な規範、モラル、倫理に反しています。
そして一体どこに正義や真実があるのでしょうか?そこには無限に続く嘘と偽善があります。そして米国内部のジャーナリストや研究者たち自身が、ここ数年で米国内部に嘘の帝国が作られたと述べています。その言葉が正しくないと言うのは難しいことです。その通りだからです。そしてここでは何も恥ずかしがることなどはありません。米国という国は確かに偉大で、あらゆる分野に影響力を持ち、この文明を発展させています。ですから西側の他の国々も喜んで米国が行うことをコピーして、そして結果的にこの西側の国々で構成された国々のブロックは全体として嘘の帝国を形成しています。
ロシアについてさらに続けると、ソビエト連邦が崩壊してから新しい開かれた現代のロシアにおいて、米国やその他に西側の国々と誠実に仕事をする準備があった状態でしたが、事実上一方的な権限を持たれた状態で、ロシアを他の国と同様に締め付けて圧迫して、崩壊させようとしていました。この時はもう、完全にです。まさにこのような状態にあったのが90年代でした。2000年の初頭もそうでした。西側の国家グループは、最も積極的な方法で、分離主義、お金で動くマフィア組織をロシアの南の地域で支援していました。どのような犠牲者、どのような喪失がその時のロシアで発生したでしょうか?最終的にコーカサスにできてしまった国際的テロ組織を破壊するまでに、一体どれだけの難題が起きてたでしょうか?私たちはこれを覚えていますし、決して忘れることはありません。
差し詰め、米国=桃太郎、ロシア=鬼が島の鬼、日本=家来のエテ公だろう。勿論、芥川龍之介の「桃太郎」だ。