りゃん のコメント

>>戦後日本は米国との関係で「同盟」にある。強制収容所に送った米国政府と今や協力関係にある。
>>日系人を「われわれ」と位置付けて、
>>「日系人を強制収容した米国政府を「彼等」として攻撃するという立場はとれない。

これについて、少し理論的なことを書く。

戦後日本は、連合国(= United Nations = 国連)に加入し、連合国の一員なのだ。つまり戦前日本は、米国やほかの当時の連合国にとってだけでなく、戦後日本にとっても敵国である。

その連合国のなかで米国につくのか、ほかの有力メンバーであるソ連・中共につくかの争いが、今も
少しかたちをかえて続いている。

むかしは「親米保守」「親米ウヨク」というものが本当にいたらしいが、わたしは実物を眼前で見たことはない。
今の「保守」「ウヨク」は、米国の悪口くらい平気でいう存在だし、日本が米国と戦ったことを強烈に意識している。

一方、将来「同盟」したい存在であるソ連・中共についたヒトビトは、
決してソ連・中共を攻撃する立場をとらない。わたしはここに書き始めたころから折々、ヒトラーのユダヤ人虐殺よりも、スターリンの虐殺のほうが、さらには毛沢東の虐殺のほうが規模は大きいと言い続けているが、
あーあー聞こえない知らない、という反応を感じるだけだ。

つい最近も、戦後ずっとづついている中共のウイグル侵略について書いたが、同じであった。

そしてまた、かれらは、日本国憲法、とくに9条は絶対に触らせないという決意にみちている。
大嫌いな米国がつくったのに、それがほかの連合国、とくにソ連(はもうなくなったが)や中共にけっして歯向かわないという文書だからだ。

「親米保守」も「親中サヨク」も同じようなものだ。ま、「親米保守」はもうほとんどいないが、「親中サヨク」も時間の問題だろうとおもっている。

No.9 34ヶ月前

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