p_f のコメント

> 私の頭の中にはいつも小さな庵が浮かんでくる。自分ひとりがすっぽり入る、目には見えない庵である。

旅行では紙一枚でも減らすようにしているため、出会う人から「荷物は?えっ、それだけ?!」とよく感心されるが、日常生活ではどうも上手くいかない。先達ては天木直人氏メルマガにも、「いわゆる断捨離」中であり、「死んでいくときはすべてが要らなくなると思うからだ。」との件があり、身につまされている。いつかスイス/ベルンのアインシュタインが住んでいたアパート(現・記念館)を見学した時も、非常に簡素な佇まいだった印象がある。恐らく、当時も必要最小限のモノだけで暮らしていたに違いない。だが、これは「凡人はゴミ屋敷でいい」ということでない。かつて、旅先で手助けしてくれた東欧出身の若者は、聞けば世界中 彼方此方 訪れている風だったが、何処に住んでいるのか訊くと、「これが私の家さ(笑」と言って、それほど大きくもないスーツケースを指した。スーツケース一つで広がる人生もあるのでないか。

No.5 35ヶ月前

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