りゃん のコメント

ドイツでいまチャイナ肺炎感染拡大がおきている背景事情は、公衆衛生意識などもあり、ひとつではないだろうが、やはりワクチン未接種は大きな要因になっているようだ。

次のリポートでは、
【入院中の新型コロナ患者の約90%がワクチン接種を受けていない】との記述がみられる。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/11/70-40.php

また、【「教育とワクチン拒否に著しい相関性がある。教育レベルが低いほど拒絶も高い。そしてワクチンを拒否する人はAfDへの投票率が高く、右翼思想である傾向が高い。加えて、政治や政府、メディア、ヘルスケアシステムへの信頼度が低い」】との分析もある。日本では、かりに自民党を右とするなら、東大生の支持政党No.1が自民党であるように、教育レベルが高いとむしろ右寄りになるのであり、このリポートを前提として考えても、ドイツとは事情が違うのであろう。

また、別のリポートでは、
【ライプチヒ大学病院の新型ウイルス集中治療病棟には18人が入院している。そのうちワクチン接種を受けていたのは4人だけだ。
「今回の第4波では、患者の治療に当たろうという士気をスタッフの間で高めるのが非常に難しい」と、同病棟を率いるセバスチャン・シュテール教授は話す】
https://www.bbc.com/japanese/59244006
との記述がみられる。もちろん、ワクチンをうつうたないは、個人の自由である。だが、日本でも、とくに禁忌事由がないのにワクチン接種をうけていない、とくに高齢者の入院患者には、今後この「スタッフの士気問題」はおきるだろうとおもう。スタッフも人間であり、こういう感情は避けられない。

日本でいま感染が下火になっている理由は、専門家も確実な答えは出せないようだが、つい最近まで大災害レベルの感染が広がっていたことを思い起こすべきだ。つまり、わたしの素人考えでは、日本でも感染は拡大していたが、高齢者の多くがワクチンをうけ、しかもたまたまワクチン接種による軽症化機能がもっともはたらいた時期だったので、感染しても重症化したり死亡したりする比率は明らかに少なく、そうしているうち若年者の不顕性感染も広がって集団免疫が確立したのだろう。韓国はいまこの途上であり、いずれ下火になるが、残念ながら早期にワクチン接種した高齢者のワクチン効果がうすれてきている時期と重なってしまったとおもう。

これが正しいとすると、日本はある意味幸運だったが、現在の免疫は永続するものではなく、また、あらたに強力な変異株が出現する可能性もあり、まさに「明日は我が身」とおもうべきであろう。


なお、前々回の記事にもコメントしました。

No.6 36ヶ月前

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