帯状疱疹も心不全も、チャイナ肺炎が流行する前から増えています。 帯状疱疹が増えたのは、2014年に水痘ワクチンが小児に定期接種されるようになり、(それまでも減少傾向はありましたが)小児の水痘が激減し、おとなが小児水痘患者に接触することが減ったため、おとなの水痘帯状疱疹ウイルスに対する免疫が再活性化される機会が減ったためというのが定説で、水痘ワクチンの定期接種がはじまった1990年代の米国でも同様のことがおきています。なお、帯状疱疹は血管にダメージがおきることで発症する病気ではありません。 心不全はチャイナ肺炎が流行する前から日本では毎年一万人のペースで増えており、高齢化の結果と考えられています。たしかにモデルナ等のワクチンの副作用で心筋炎をおこすことはあり、心筋炎から心不全を発症することもありえますが、心不全の増加の大きな原因がワクチンだというのには、無理があります。たとえば、もともと毎年一万人増えていた心不全が、ワクチン接種後からは2万人のペースで増えているといったような事実があればワクチン原因説が考慮されるべきですが、今のところそういうことは言われていません。 もちろん、帯状疱疹にしても心不全にしても、ワクチンとの関連を100%完全に否定することはだれにもできず、慎重に丁寧に観察していくことを医師・医学者・政治家に国民は求めるべきでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
帯状疱疹も心不全も、チャイナ肺炎が流行する前から増えています。
帯状疱疹が増えたのは、2014年に水痘ワクチンが小児に定期接種されるようになり、(それまでも減少傾向はありましたが)小児の水痘が激減し、おとなが小児水痘患者に接触することが減ったため、おとなの水痘帯状疱疹ウイルスに対する免疫が再活性化される機会が減ったためというのが定説で、水痘ワクチンの定期接種がはじまった1990年代の米国でも同様のことがおきています。なお、帯状疱疹は血管にダメージがおきることで発症する病気ではありません。
心不全はチャイナ肺炎が流行する前から日本では毎年一万人のペースで増えており、高齢化の結果と考えられています。たしかにモデルナ等のワクチンの副作用で心筋炎をおこすことはあり、心筋炎から心不全を発症することもありえますが、心不全の増加の大きな原因がワクチンだというのには、無理があります。たとえば、もともと毎年一万人増えていた心不全が、ワクチン接種後からは2万人のペースで増えているといったような事実があればワクチン原因説が考慮されるべきですが、今のところそういうことは言われていません。
もちろん、帯状疱疹にしても心不全にしても、ワクチンとの関連を100%完全に否定することはだれにもできず、慎重に丁寧に観察していくことを医師・医学者・政治家に国民は求めるべきでしょう。