p_f のコメント

気象や渋滞、賭けの対象等々、予測が必要なものは色々あるが、日本の選挙予測など、真っ当な投票行動する上で大した意味は無い。
だが、NHKはそうでない。「選挙予測」が至上命題らしい。それに巻き込まれた30過ぎの若いNHK女性記者が8年前に亡くなった。過酷な取材活動が祟っての過労死と認定された。しかし、ご遺族は今尚 怒り心頭と察せられる。曰く-

“NHK は未和の過労死のことは局内だけに留めておいて、外の目には触れさせたくない、早く世間から忘れてほしい、と。そう思っているようにしか見えないのです。それが社会の木鐸としてのNHK のスタンスですか? それで本当にいいんですか、と私たちはいつも思っています。
NHK はメディアだからこそ、何を報道して何を報道しないか自分で決めることができるわけです。未和の過労死についてこのままでいいのかということを、もっと真剣に考えてほしいです”(東洋経済オンライン「未和 NHK記者の死が問いかけるもの」)

こんな件もあった-

“NHK 記者が新人研修のときから教え諭される文言がある。〈選挙と災害はNHK 報道の二大柱となっており、報道部門にいる職員はその重要性を深く心に刻み、公共放送としての使命を達成するため日々業務にあたっている〉...「選挙にかかる業務の大目標は、正確に当確判定するということです」...しかし、当確判定は二の次で、選挙の争点を明らかにし、各政党・候補者の政策を分析して伝えることに尽力すべきではなかろうか...NHK 記者にとってなぜ選挙取材、中でも当確判定が重視されるのか。佐戸記者のことを知った民放の社会部長経験者が、こんな話を聞かせてくれた。
「国政選挙になると、自民党本部の幹部を訪ねるNHK 関係者の姿を見かけます。関係を深める狙いで、最新情勢を耳打ちしているのです。民放もやりますよ」
選挙は水物。天下分け目の大型選挙において、期日前投票の出口調査などの情報は、政党幹部にとって喉から手が出るほどに欲しいものだ。人・モノ・カネが潤沢なNHK の情報となると、なおさらである。NHK の担当者は、毎年年度末に行われる国会でのNHK 予算審議を円滑に乗り切るため、政党幹部に選挙の取材情報を伝えることが半ば常態化していたといわれる。
〈NHK に問いたい。時間が来れば明らかになる選挙結果のために、全国の記者を総動員するのはなぜか?(中略)記者が集めた情報について、「絶対に他言してはならない」と指示が出るものの、直後に与野党の実力者に会うと、「おたくの読みはすごいね……」などと言われる。筒抜けになっているのだ〉
佐戸記者の上司が言う「正確な当確判定」のための取材が重視される背景に、政党幹部に精度の高い情報を貢ぎたいという、NHK の国会対策担当者の思惑が透けて見える。”(同上)

有能/誠実な若い記者が、インテグリティ「ゼロ」のNHK上層部の所為で犬死にさせられたということだ。選挙制度含め、日本の悪しき政治システムを抜本的に変える必要がある。

No.5 37ヶ月前

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