米国はテロとの戦いの大義名分を立てて、アフガン政府を支援してきた。 2020.2トランプ政権は、一国主義により、アフガンからの米軍駐留撤退を約束する。 2021.4バイデン政権が8月という時限を区切って撤退を表明した。理由は巨大な金額の支援ができなくなっている現実が大きい。また、米兵の犠牲を増やすことは、国民の理解が得られなくなったことも影響している。 2021.5米軍とNATO軍が撤退開始。 2021.6タリバンは、米国の撤退理由を分析し、攻撃はあり得ないと踏んで、アフガン各地の掌握を始める。米国が攻撃しないと読んでいるから、掌握のスピードが米国などの想定を上回っているのが、批判となっている。 トランプ政権で撤退を約束した後処理をバイデン政権がしているわけであるが、米国民の中に厭戦気分が強く、米国の利益につながらなければ、撤退を粛々と進めざるを得なかったのでしょう。 タリバンの行動が早いといって、タリバンを再攻撃するする姿勢を何故示せなかったかと問えば、米国民の支持が得られなくなっているとしか答えられないでしょう。政権が変わったすきをうまく利用したタリバンの作戦勝ちというしかない。バイデン政権に責任を課すのは間違っており、トランプ政権の責任が半分以上あるのでしょう。 米国の課題は、インフラの整備であり、また、巨大化する中国に対応するには、テロなどの対応で大きな金額を費やす余裕がなくなっているんでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
米国はテロとの戦いの大義名分を立てて、アフガン政府を支援してきた。
2020.2トランプ政権は、一国主義により、アフガンからの米軍駐留撤退を約束する。
2021.4バイデン政権が8月という時限を区切って撤退を表明した。理由は巨大な金額の支援ができなくなっている現実が大きい。また、米兵の犠牲を増やすことは、国民の理解が得られなくなったことも影響している。
2021.5米軍とNATO軍が撤退開始。
2021.6タリバンは、米国の撤退理由を分析し、攻撃はあり得ないと踏んで、アフガン各地の掌握を始める。米国が攻撃しないと読んでいるから、掌握のスピードが米国などの想定を上回っているのが、批判となっている。
トランプ政権で撤退を約束した後処理をバイデン政権がしているわけであるが、米国民の中に厭戦気分が強く、米国の利益につながらなければ、撤退を粛々と進めざるを得なかったのでしょう。
タリバンの行動が早いといって、タリバンを再攻撃するする姿勢を何故示せなかったかと問えば、米国民の支持が得られなくなっているとしか答えられないでしょう。政権が変わったすきをうまく利用したタリバンの作戦勝ちというしかない。バイデン政権に責任を課すのは間違っており、トランプ政権の責任が半分以上あるのでしょう。
米国の課題は、インフラの整備であり、また、巨大化する中国に対応するには、テロなどの対応で大きな金額を費やす余裕がなくなっているんでしょう。