西側のアフガン政府に対する支援は、かなり徹底していた。 米国は、アフガン人兵士に対し、米国製兵器で訓練してきたし、日本なども警察官の教育に力を入れて、女性警官などを多く育成してきた。 問題は、アフガニスタン人が、自覚してタリバンに対応できる能力を獲得できたかどうかであり、その点がクリアーにならなかった。アフガニスタン人は自分たち政府軍がタリバンに対抗できるといったのであろうが、信用のおける自覚から発した言葉ではなかったのでしょう。 中東だけでなく、アフリカも同じようなもので、民主主義にこだわるのでなく、独裁主義の方が国をまとめやすいということが多い。何故なら、民主主義は時間がかかるし、経験しなければ、実際に機能しないし、個々人の能力を生かす機能が作用しないのでしょう。 今後、独裁的方向に世界が動いていけば、国民主体の左方向の独裁ではなく、一部階級階層が優遇される右方向の独裁が多くなっていくのではないか。好ましい方向ではないが、国家システムが、常に相手に対して、上位か互角でなければ、経済的にも軍事的にも対抗できないでしょう。日本は好む好まないにかかわらず、方向性を明確にしていくべきでしょう。米国的独裁をとるか、中国的独裁をとるかが分かれ道に差し掛かっている。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
西側のアフガン政府に対する支援は、かなり徹底していた。
米国は、アフガン人兵士に対し、米国製兵器で訓練してきたし、日本なども警察官の教育に力を入れて、女性警官などを多く育成してきた。
問題は、アフガニスタン人が、自覚してタリバンに対応できる能力を獲得できたかどうかであり、その点がクリアーにならなかった。アフガニスタン人は自分たち政府軍がタリバンに対抗できるといったのであろうが、信用のおける自覚から発した言葉ではなかったのでしょう。
中東だけでなく、アフリカも同じようなもので、民主主義にこだわるのでなく、独裁主義の方が国をまとめやすいということが多い。何故なら、民主主義は時間がかかるし、経験しなければ、実際に機能しないし、個々人の能力を生かす機能が作用しないのでしょう。
今後、独裁的方向に世界が動いていけば、国民主体の左方向の独裁ではなく、一部階級階層が優遇される右方向の独裁が多くなっていくのではないか。好ましい方向ではないが、国家システムが、常に相手に対して、上位か互角でなければ、経済的にも軍事的にも対抗できないでしょう。日本は好む好まないにかかわらず、方向性を明確にしていくべきでしょう。米国的独裁をとるか、中国的独裁をとるかが分かれ道に差し掛かっている。