かって若いころアフガニスタンに行った。ヘルマンドアルガンダブバレーでの国際金融機関による開発プロジェクトの入札で、テヘラン経由でカブールに着き、インターコンチネンタルホテルで1泊し、競合商社の現地代理人とデッドヒートを演じながらアジアンハイウエーを南下しガズニで泊まり、カンダハルを経てギリシク、ラシュカルガーと進み深夜にボストと言う古い町に着いた。ボストのホテルではソ連人がいた。彼等は持ち込んだウオッカで一杯やっており、私もボーイにチップをはずんでインド製のビールを入手し喉を潤した。アメリカが9.11のニューヨークWTC空襲事件を言い訳にアフガニスタンへの空爆を開始したとき、何という蛮行かと強烈な違和感を感じた。タリバンがアルカイダをかくまったとしても、一体アフガニスタン人はニューヨークのビル破壊に何の関係があると言うのか、主犯はサウジアラビア人だった。アメリカは空爆により一体何人のアフガン人を殺戮したと言うのか、時には現地の結婚式会場を空爆し多数の無実の民間人を殺戮し、人々の平和を奪った。日本もインド洋から給油に勤しみ、その後の展開は周知のとおりである、アメリカがこの戦争にどれだけの金額を浪費し人命を犠牲にしたことか。ニューヨークの犠牲者は報いられたか。人権、人権と騒いで他国を無分別に蹂躙している米国を見るたびに胸糞が悪くなる。