> 画一的集団と、個々を生かす集団とはどちらが発展するのか...将来の発展が様々な方向性の交錯の中で生まれてくる時、個を生かす社会が強い。 日本の経済/工業力が米欧に比肩するまでに至った80年代前半、「これからは米欧のモノマネでなく、個の創造性こそが日本に必要なことだ」と盛んに言われていた。もう30年以上、そして今後もずっと念仏の如く唱え続けるのだ。これからは「インシャラー」を付け加えるといい。 藤井聡太氏のことはよく知らないが、元々「個を生かす生き方をせねばならない」と考えていたわけであるまい。好きなことに夢中になって邁進し続けただけだろう。藤井氏がフルスピードで突っ走ることができるよう邪魔な障害物を退けてくれる大人も周囲に少なからず居たのかもしれない。しかし、何時か彼が若者を教育する側になった時、「個を生かす」よう実践することは間違いない。その良さを身をもって知っているからだ。小澤征爾氏と同じだ。逆に、それを知らない者、即ち、画一的人間、動物園の檻の中しか知らない動物、要するに「隷属者」は、聞こえがいい「個を生かす」を口走ったところで、「藤井聡太」的人間、即ち、創造的人間、野生動物、要するに「隷属せざる者」を実のところは排除するのである。
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孫崎享チャンネル
(ID:18471112)
> 画一的集団と、個々を生かす集団とはどちらが発展するのか...将来の発展が様々な方向性の交錯の中で生まれてくる時、個を生かす社会が強い。
日本の経済/工業力が米欧に比肩するまでに至った80年代前半、「これからは米欧のモノマネでなく、個の創造性こそが日本に必要なことだ」と盛んに言われていた。もう30年以上、そして今後もずっと念仏の如く唱え続けるのだ。これからは「インシャラー」を付け加えるといい。
藤井聡太氏のことはよく知らないが、元々「個を生かす生き方をせねばならない」と考えていたわけであるまい。好きなことに夢中になって邁進し続けただけだろう。藤井氏がフルスピードで突っ走ることができるよう邪魔な障害物を退けてくれる大人も周囲に少なからず居たのかもしれない。しかし、何時か彼が若者を教育する側になった時、「個を生かす」よう実践することは間違いない。その良さを身をもって知っているからだ。小澤征爾氏と同じだ。逆に、それを知らない者、即ち、画一的人間、動物園の檻の中しか知らない動物、要するに「隷属者」は、聞こえがいい「個を生かす」を口走ったところで、「藤井聡太」的人間、即ち、創造的人間、野生動物、要するに「隷属せざる者」を実のところは排除するのである。