香月康男氏に対する孫崎さんの問いは最後の行に集約されているのでしょうか。 「香月康男にとって戦争とは何であったか」「兵にとって戦争とは郷愁との戦いである」「日常を奪える正義に何があるか」「彼は集合体、それは右も左も、の欺瞞性に気付いている。」 理性的に判断する「イデオロギー・思想信条」を重視する人であるより、日常生活に密着した「心情風景」を「陽と陰」を使い分けて日本人の心を描いた画家のような気がしてならない。 「厨房の画家」といわれた時代は詩情豊かな美しい絵画であったが、黒と黄土色を基調とした作風になっている「シベリアシリーズ」を一挙に発表した。完成作に関連素描があり、イメージから忠実に絵画化した経緯が分かる。 シベリアシリーズは死ぬ前には年に一枚しか描いていない。 シベリアは日本にか帰還してからは忘れようとしていたが、生活の中で、シベリアに直結することが起きると、心に忍び込み、かかざるを得ない心境になられたのではないか。 戦争は一時期の心の傷であり、戦争と直結してみたくない。日本人の心がくみ取れる画家で親近感が深い。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
香月康男氏に対する孫崎さんの問いは最後の行に集約されているのでしょうか。
「香月康男にとって戦争とは何であったか」「兵にとって戦争とは郷愁との戦いである」「日常を奪える正義に何があるか」「彼は集合体、それは右も左も、の欺瞞性に気付いている。」
理性的に判断する「イデオロギー・思想信条」を重視する人であるより、日常生活に密着した「心情風景」を「陽と陰」を使い分けて日本人の心を描いた画家のような気がしてならない。
「厨房の画家」といわれた時代は詩情豊かな美しい絵画であったが、黒と黄土色を基調とした作風になっている「シベリアシリーズ」を一挙に発表した。完成作に関連素描があり、イメージから忠実に絵画化した経緯が分かる。
シベリアシリーズは死ぬ前には年に一枚しか描いていない。
シベリアは日本にか帰還してからは忘れようとしていたが、生活の中で、シベリアに直結することが起きると、心に忍び込み、かかざるを得ない心境になられたのではないか。
戦争は一時期の心の傷であり、戦争と直結してみたくない。日本人の心がくみ取れる画家で親近感が深い。