古い原発が危険だというのは、耐震性や計器の信頼性だけではない。 一口でいうと、炉心の圧力容器がパリンと割れる可能性が高まるからである。 燃料棒からの中性子線にさらされる圧力容器は、段々と脆くなる(脆性遷移温度の上昇)。 脆性の度合いをチェックするために、初稼働時から複数のテストピースが圧力容器に入れられている。 それを定期的に一個ずつ取り出して試験している。 しかし当初の耐用年数が40年だったため、テストピースの数は40年プラスα分しか入れられていない。 やがて品切れになると、脆性のチェックができなくなる。 新しくテストピースを入れても、無駄である。
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孫崎享チャンネル
(ID:10285869)
古い原発が危険だというのは、耐震性や計器の信頼性だけではない。
一口でいうと、炉心の圧力容器がパリンと割れる可能性が高まるからである。
燃料棒からの中性子線にさらされる圧力容器は、段々と脆くなる(脆性遷移温度の上昇)。
脆性の度合いをチェックするために、初稼働時から複数のテストピースが圧力容器に入れられている。
それを定期的に一個ずつ取り出して試験している。
しかし当初の耐用年数が40年だったため、テストピースの数は40年プラスα分しか入れられていない。
やがて品切れになると、脆性のチェックができなくなる。
新しくテストピースを入れても、無駄である。