PL紳士 のコメント

 のちにこの訴訟の被告とされた問題の佐川氏。国会では「刑事訴追の恐れ」を理由に、いっさい答弁拒否(当時の安倍首相から回されたメモには、「もっと強気で行け。PM=プライムミニスター」)と記されていた。つまり拒否を強いたのは安倍氏)。

 もう刑事訴追の恐れは完全になくなったのだから、今一度国会での証言を求められても何の不思議もないのに、その機会をあたえないのは、自民党の横暴以外の何物でもない。

 今回、「赤木ファイル」の開示が求められたのは民事訴訟だが、被告とされた佐川氏本人は、1回も裁判に姿を見せず、いわゆるトンズラを決め込んでいる。

 この人、東京に今も自宅があるが、いったいどうしているのか、まったく情報がない。おそらく逃げ回っているのであろうが、「週刊文春」かどこか、ぜひ突撃取材して欲しいものです。

 安倍氏の国会答弁(「もし、私や妻がかかわっていたら、首相も国会議員も辞める。このことははっきりと申し上げておきたい」)直後に行われた秘密の会議(出席者:安倍氏、当時官房長官の菅氏、現財務次官の太田氏、当時理財局長の佐川氏ほか数人)で、問題の文書の改ざん計画が話し合われ、佐川氏にその実行が指示された。

 つまりは、佐川氏に改ざんを指示したのは、その会議に出席していた安倍氏や菅氏たち。赤木さんは全容をご存じのはずもないので、「すべては佐川局長の指示」とするしているが、実は彼以外の黒幕たちが真の「犯人」に違いない。
映画「悪い奴ほどよく眠る!」(黒澤 明監督)にあるとおりです。

No.5 40ヶ月前

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