原発のリスクを論じれば、樋口英明氏の発言は一つの論理である。否定するものではない。 我々の日常生活は、科学技術の恩恵により、快適な生活を確保しているのも事実であり、エネルギーの恩恵は特に大きい。 問題は現実としては、どのようなものによってエネルギを確保しているかといえば、①LNG・石炭・石油など火力発電が74.9%、②水力・風力・太陽光など自然が20.8%、③原子力4.3%である。 如何に火力に依存しているか。自然エネルギー依存が大きく増えているかといえば、現実は期待から大きく離れている。 今回のG7英国で日本の火力発電に抗議するデモがあった。 「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン戦略」を遂行するためには、温室効果ガスの排出量をゼロにする戦略を具体化していかなければならない。自然エネルギーに置き換えれば理想的であるが、現実としては、どの国も小型原子炉に注視している。米国の原子炉開発をはじめ、ロシアは砕氷船技術の応用を考えているし、中国は南シナ海での電力供給の検討をしている。 小型原子炉がリスクゼロとは言えないが、次善の策として各国と共同研究・開発を選択していくべきでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
原発のリスクを論じれば、樋口英明氏の発言は一つの論理である。否定するものではない。
我々の日常生活は、科学技術の恩恵により、快適な生活を確保しているのも事実であり、エネルギーの恩恵は特に大きい。
問題は現実としては、どのようなものによってエネルギを確保しているかといえば、①LNG・石炭・石油など火力発電が74.9%、②水力・風力・太陽光など自然が20.8%、③原子力4.3%である。
如何に火力に依存しているか。自然エネルギー依存が大きく増えているかといえば、現実は期待から大きく離れている。
今回のG7英国で日本の火力発電に抗議するデモがあった。
「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン戦略」を遂行するためには、温室効果ガスの排出量をゼロにする戦略を具体化していかなければならない。自然エネルギーに置き換えれば理想的であるが、現実としては、どの国も小型原子炉に注視している。米国の原子炉開発をはじめ、ロシアは砕氷船技術の応用を考えているし、中国は南シナ海での電力供給の検討をしている。
小型原子炉がリスクゼロとは言えないが、次善の策として各国と共同研究・開発を選択していくべきでしょう。