私は今大塩平八郎著『洗心洞箚記』を読んでいる。大塩平八郎は、大坂町奉行所の元与力で、天保8年(1837年)に反乱を起こしている。私が大塩平八郎に関心を持ったのは、三島由紀夫の言葉による。
英国の日本研究学者にアイヴァン・モリスという人物がいる。彼の著書『光源氏の世界』は英国でダフ・クーパー賞を受賞している。ダフ・クーパー賞は文芸評論、歴史等の著作に毎年一名が受賞している。彼は源氏物語に精通している。
三島由紀夫はこのアイヴァン・モリスに、「もしも西洋人が日本精神の本質を理解したいならば、日本人の持つ勇健精悍なたけだけしい英雄の典型として大塩平八郎を研究したらよい。日本精神とは王朝女官の日記や優雅な歌と歌とをかわすならわし、あるいは儀式的なお茶会などだけで代表されるべきものではない」と述べている。
私はこの発言に興味を持ち、大塩平八郎を少し、学び始めたのである。
アイヴァン・モリスは「大塩
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米国、コロナ感染減少の中、経済正常化に戻りつつある。雇用者伸び加速、非農業部門雇用者数は前月比55.9万人増、失業率は前月6.1%から5.8%に低下。株式市場これらを好感。 S&P500種株価指数は過去最高値をわずかに下回る水準。多分これらは日本株式に影響。
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7日朝、品川区の都営地下鉄・浅草線の駅で、JOC(=日本オリンピック委員会)幹部の50代の男性職員が電車に飛び込み死亡。ネットでは高い関心。五輪に対する不信拡大。例「・畳の上では死ねない職種なのか」「ここまで来ると東京五輪深い闇がありそうで怖い」
コメント
>>1
いやはや、参りました。貴殿の処世術。
日本人の主流的思考。
自民党と言うコーポレーションの所属員のサイコロジーを窺い知るビックデータの部分だと思って興味を持って読んでます。
>>6
そのサイコロジーとは「廉恥」という概念が全く無い集団思考だとの私なりの仮説を立証する材料を貴殿が提供しているのです。
私の研究に材料を提供する貴殿のご投稿は私にとってはありがたい存在です。
>>5
追加
これは私の勝手なスペキュレーション。科学でない私の単なる恐れ。
新型コロナが人工ウイルスであることがほぼ判明した。
人工物は自然には勝てない。朽ちる。これは一般の原則。
新型コロナは今、旺盛だが、自然の淘汰に遭い徐々に弱毒化し消滅するだろう。
予防治療の為にはその武器とまるのは人間の自然免疫を強化する或いは自然免疫強化を促進する治療薬ないしワクチンではないだろうか。
新型コロナの遺伝子の一部を筋肉注射して、抗体を人工的且つ強制的に生産するのは自然免疫体系に対する冒涜にならないだろうか。
(ID:18367902)
幕府奨励の「朱子学」:権威や序列を重んじるのでなく、「心即理」、「知行合一」の「陽明学」を信奉していた。
「心即理」は心の完成度如何によっては非情に危険な思想になる。
主な言葉を拾ってみると。
①友人になりたいと思った相手に対して何らかの邪心を抱いているならば、親しくすべきでない。
②山中の賊に克悦つことは易く心中の賊に克つことは難しい。
③自分自身の本性に欺いて勝手に自己満足していてもいずれ人様に見抜かれてしまう。
大塩平八郎は、大阪の奉行所で上司が矢部氏の時は理解があり意見が取り入れられたが、跡部氏に代わり意見が取り入れられなくなり、自分にも他人も厳しくどこまでも誠心誠意を尽くそうとする「強情な性格」が災いしたという見方もできる。
我々もサラリーマンであれば上司に恵まれる場合もあるが、恵まれない場合もある。いずれも自分の考え方次第であり、自己主張を強めれば、組織、社会、国家が「敵」になってしまう。
中途半端な「心即理」は独りよがりの自己主張の延長線上になるといえる。