日米開戦前とオリンピック開催前の今の状況はお互いに近似していると見る人は多い。果して、どうだろう。

確かに、日米開戦の前、米国が鉄屑と石油の日本向け輸出を禁止したことで日本は死に体同様になった。では今は？

日本は他のアジア諸国とは正反対にコロナ治療対策をおろそかにし、経済志向に傾斜した結果、深刻な医療崩壊を招き、毎日、１００人以上が亡くなっている。加えて、復興した筈の福島は汚染水の海洋放棄で隣国から批判される始末。日米開戦の死に体と酷似していると言っても間違い無かろう。

日米開戦前、三井と三菱は天皇陛下に戦争反対を訴えたが、東条の拒否に遭い、日本は開戦の火ぶたを切った。当時の三井三菱に相当する今の東京五輪のスポンサーたち。皆、小粒。菅政権に頭が上がらない連中ばかり。

御大の菅氏が白人のぼったくり男爵バッハに頭が上がらないときているから、オリンピック断行以外に方向は無さそう。

日米戦争は４年も続いたが、幸い、オリンピックは二か月で終わる。国民はコロナという流れ弾に当たらないように気を付けるしかなかろう。