りゃん のコメント

質疑応答をよく読めば、記者が「感染状況がどうなれば開催し、どうなれば開催しないのか、具体的な基準を明示」せよ、と言っている、

つまり開催できるかどうかは感染状況にかかっているという考えが前提の質問をしているのに対し、

首相は、「五輪についてのさまざまな声は承知している」、

つまり記者の考えは「さまざまな声」のひとつであると受けた上で、「選手らの感染対策をしっかり講じて、安心して参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていく」という考えが自分の前提だと答えている。

そしてそのための方策としていくつか述べているが、

「国民との接触の防止だ。海外の報道陣を含めて関係者を組織委員会が管理する宿泊先に集約し、事前登録された外出先に限定し、移動手段は専用のバスやハイヤーに限定する。関係者と一般国民が交わることがないよう動きを分ける。外出、観光することはない」

「大会期間中、悪質な違反者は国外退去を求めたい」

と明言している点が自分としては一番のニュースだと感じた。こうした点が本当に実現できるかは心配だが、実現できるなら、海外客からの持ち込み、あるいは海外客への感染はほぼゼロにおさえることができるだろう。

それとは別に、国内で五輪に関連して人々が密になることを避けなければならないのは当然だが。

別に首相の肩を持つつもりは全くないけれども、この程度の読解力もないひとびとはけっこう多いのではないか。

「角度をつけた報道」というのは、朝日新聞の中の人の造語だったと記憶しているが、どの新聞も、事実の報道のなかに、自社の考えを紛れ込ませている。わたしとしては、朝日とか東京とかは、とくに顕著だと感じる。

しかし、角度はつけていても、事実も報道しているのだから、その角度の部分だけに反応する読者は、まことにみっともない感じがする。

No.9 41ヶ月前

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