1943年、ソ連との国境をなしている国は満州国と日本の植民地たる朝鮮。満州国は日本の完全な傀儡国家。関東軍が事実上支配し、国境を越えて侵略する戦略を持っていた。当然、ソ連では極東に住む朝鮮人が問題を起こすとみられ、内陸奥の土獏に移住させた。

それは、在カリフォルニア日本人がみぐるみ剥がされてアリゾナの砂漠に移住させられるのと同じ原理だ。でも、アリゾナの砂漠で艱難困苦した日系人は大日本帝国を憎んだとは聞いてない。彼らは、直接、米連邦政府を憎み訴えた。しかし、ユーラシア中央部の土獏に移住させられた朝鮮人はソ連ではなく大日本帝国を憎む。私にはその心理は良く分かる。

自民党の諸君と自民党系の日本人の中に朝鮮人や中国人の本当の気持ちが理解出来ない連中が結構多い。インドネシア人、マレー人、台湾人には日本びいきが多いのに朝鮮人や中国人の気持ち「わかんない！」と言うミーハーが沢山居る。

インドネシア、マレーについては支配者として威張っていたオランダ人やイギリス人を大日本帝国が武力で一瞬に蹴散らして、すぐそのあとに念願だった「独立」が無償で彼らの手に入った。日本は救世主だ。台湾も対岸の大陸が日本の侵略に遭って地獄になっていたにも関わらず、台湾は日本の植民地だったゆえに平和なパラダイスだった。好きな商売も十分できて大陸から親戚縁者を自由に呼び寄せることが出来た。それはもう、日本人はもてもて。彼らにとっては最大の顧客だったのだから。

自民党員、自民党ファンは歴史の勉強を一段と深めねばならぬ。さもなければ、大きな代償を払わされる。中国大陸とは価値観が違うとか、おぼこい少女みたいなことを言っている場合じゃない。

何度もこの板で言って来たが、もう一度、マレー人の偉大な政治家のマハテイール　ビン　モハマドが「日本人は気を付けろ！米国の鉄砲玉になっては駄目！」という忠告に日本人は真摯に耳を傾けねばならない。