りゃん のコメント

孫崎さんの議論のなかに「国際的には領土問題の解決の最高権威は国際司法裁判所であるが、ここでは領土問題の解決の根拠において、各々の国が約束した条約等を最重視している。」との記述がある。

これに関連しておもうのは、中国のいう「九段線」で囲まれた海域についてのフィリピンの訴えが、国際海洋法裁判所で2016年に最終的に判断され(いわゆる南シナ海判決)、中国の主張には国際法上の法的根拠がなく国際法に違反する旨判断されたことだ。しかもその後中国はその判決にしたがわず(中国側は、「紙くず」と論評したというはなしもある)その後もますます強大な軍事力を背景に南シナ海への侵略をつよめ、実際のトラブルもおこしている。それらと尖閣への中国の行動は連動している。

こうしたことを教科書にのせ、クラスで、「領土(領海)はどうやって決まるのか」「中国のやりかたは正しいか」といった点について討論してみてはどうだろうか。そして、学力じゅうぶんなこどもたちには、「中国が正しいというおじいちゃんにどういう言葉をかけますか?」というテーマで作文を書いてもらうというのはどうだろうか。

No.9 43ヶ月前

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