りゃん のコメント

孫崎さんの記事中にあるように、ドイツで脱原発の方針を決めたのはシュレーダーだ。メルケルはむしろそれに反対だったから、原発の稼働期間の延長を打ち出したのだ。メルケルには高い知性があったということだ。しかしそこに311がおきた。

その結果、メルケルは政権維持のために大衆に迎合した。この場合、大衆というのは、メディアや一部の学者に翻弄されるヒトビトのことだ。じつはメルケルの大衆迎合は安倍政権と同じだ。安倍も原発の再稼働にはまったく積極的ではなかった。

ドイツと日本とのちがいは、周辺国からの電気、ロシアからのバルト海をとおるガスパイプライン、東ドイツ地域の褐炭供給をなしにできない政策等々から、脱原発を口にしやすかったというところだろう。知性の差はたいしてないであろう。

再生可能エネルギーだけでは、ベースロード電源にならず、CO2がいやなら、画期的な技術開発がない限りは原発を考えざるを得ない。知性、といっても、その本質は、この真実に向き合えるかどうかだけだ。

No.20 45ヶ月前

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