日本人は今次大統領選で、長期にわたり、リアルタイムに、DSを体験した。多くの日本人がリアルタイムに大勢でこまかな情報の意味を議論し、各人が考察した。これは画期的なことであり、結果として多くの日本人が現時点でのDSについて、共通の理解をもったであろう。 その結果得られた「共通理解」とは次の二点に集約されるだろう。 その1。トランプに投票した数千万人のなかで、一定程度以上政治的主張のある人々は、たいてい反DSであろうということ。日本の単純な反米親中派が「米国の」犯罪として好んで例に出すウクライナ問題は、「米国の」犯罪というよりは、「DSやそれと結びついた米国政治家」の犯罪であり(※1)、反DSなトランプ支持者たちは、それを批難するであろうということ。。 その2。DS陣営のなかに、隠れようもなく中共の姿がみえ、中共もDSの垢にまみれていること。バイデンは中共とズブズブだし、選挙不正の中心的存在であったドミニオン社は中共と深い関係があるなど、数え上げればきりがない(※2)。 つまり「共通理解」とは、要するに、「米国=DS」ではなく、一方、中国はDSと深い関係があるということだ。 わたしは、「トランプはとくに支持しないが、トランプを支持している人々とは連帯すべきだとおもう」「米国を百万回批難しようとも中国が良い国だということにはならない」とここで述べてきたが、「共通理解」の方向は、わたしのこの年来の主張の方向と同様である。 一方、単純な反米親中派の「「米国=DS」であり、中国はDSから無垢である」という主張はますます論拠を失ってゆくだろう。 ※1 ただし、ウクライナ問題についてはロシアもまた悪辣なことには注意が必要だ。 ※2 といっても、中共とDSの関係も、単純ではない。そもそもDS自体が別に一枚岩ではない。ただ、はやくとも数十年後以降「one world」が実現し、しかもそのとき中共が世界一の経済大国であるなら、いずれDSの本拠地は中国国内にあることだろう。そのとき、「one world」の「国歌」は「imagine」がふさわしい。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
日本人は今次大統領選で、長期にわたり、リアルタイムに、DSを体験した。多くの日本人がリアルタイムに大勢でこまかな情報の意味を議論し、各人が考察した。これは画期的なことであり、結果として多くの日本人が現時点でのDSについて、共通の理解をもったであろう。
その結果得られた「共通理解」とは次の二点に集約されるだろう。
その1。トランプに投票した数千万人のなかで、一定程度以上政治的主張のある人々は、たいてい反DSであろうということ。日本の単純な反米親中派が「米国の」犯罪として好んで例に出すウクライナ問題は、「米国の」犯罪というよりは、「DSやそれと結びついた米国政治家」の犯罪であり(※1)、反DSなトランプ支持者たちは、それを批難するであろうということ。。
その2。DS陣営のなかに、隠れようもなく中共の姿がみえ、中共もDSの垢にまみれていること。バイデンは中共とズブズブだし、選挙不正の中心的存在であったドミニオン社は中共と深い関係があるなど、数え上げればきりがない(※2)。
つまり「共通理解」とは、要するに、「米国=DS」ではなく、一方、中国はDSと深い関係があるということだ。
わたしは、「トランプはとくに支持しないが、トランプを支持している人々とは連帯すべきだとおもう」「米国を百万回批難しようとも中国が良い国だということにはならない」とここで述べてきたが、「共通理解」の方向は、わたしのこの年来の主張の方向と同様である。
一方、単純な反米親中派の「「米国=DS」であり、中国はDSから無垢である」という主張はますます論拠を失ってゆくだろう。
※1 ただし、ウクライナ問題についてはロシアもまた悪辣なことには注意が必要だ。
※2 といっても、中共とDSの関係も、単純ではない。そもそもDS自体が別に一枚岩ではない。ただ、はやくとも数十年後以降「one world」が実現し、しかもそのとき中共が世界一の経済大国であるなら、いずれDSの本拠地は中国国内にあることだろう。そのとき、「one world」の「国歌」は「imagine」がふさわしい。