「ダレスの恫喝」 は、ある種のヒトビトが好んでよくもちだす議論ですが、そもそも孫崎さんも書いているように、日本はポツダム宣言を受諾して敗戦したのであり、そのポツダム宣言を提示した連合国の中心メンバーが米国だったのですから、米国が日本の領土問題に口を出すのは、(日本の好む好まないにかかわらず)避けられないことです。 これに関連してひとつ述べると、孫崎さんが決して言わないのが、ポツダム宣言による領土処理の方向で、尖閣は沖縄返還とともに日本領土になったことですね(中華民国もその当時は別にその処理に文句を言っていなかったし、中共が「米国にたいして」文句を言ったという話もない)。つまり日本はポツダム宣言に違反して尖閣を領土にしたわけではない(そんなことができようはずがない)。 ですから孫崎さんは、田中周会談「以前」のことは決して(わたしの知る限りでは)書こうとしない。自分の主張に都合が悪いから、書けないのでしょう。 われわれがよく見ておくべきは、もちろん今更言うまでもないことですが、連合国(米国、そして当時のソ連を承継したロシア、当時の中華民国を承継した中共)は、別に一枚岩でもなんでもなく、そして各々が勝手なことを叩きやすい相手(つまり日本のことです)に主張し強制しようとするということで、それは米国だけがやっていることでもないし、また、今現在も続いていることです。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
「ダレスの恫喝」 は、ある種のヒトビトが好んでよくもちだす議論ですが、そもそも孫崎さんも書いているように、日本はポツダム宣言を受諾して敗戦したのであり、そのポツダム宣言を提示した連合国の中心メンバーが米国だったのですから、米国が日本の領土問題に口を出すのは、(日本の好む好まないにかかわらず)避けられないことです。
これに関連してひとつ述べると、孫崎さんが決して言わないのが、ポツダム宣言による領土処理の方向で、尖閣は沖縄返還とともに日本領土になったことですね(中華民国もその当時は別にその処理に文句を言っていなかったし、中共が「米国にたいして」文句を言ったという話もない)。つまり日本はポツダム宣言に違反して尖閣を領土にしたわけではない(そんなことができようはずがない)。
ですから孫崎さんは、田中周会談「以前」のことは決して(わたしの知る限りでは)書こうとしない。自分の主張に都合が悪いから、書けないのでしょう。
われわれがよく見ておくべきは、もちろん今更言うまでもないことですが、連合国(米国、そして当時のソ連を承継したロシア、当時の中華民国を承継した中共)は、別に一枚岩でもなんでもなく、そして各々が勝手なことを叩きやすい相手(つまり日本のことです)に主張し強制しようとするということで、それは米国だけがやっていることでもないし、また、今現在も続いていることです。