セルゲイ・エセーニン(1895~1925)は前にも取り上げられたと記憶している。 「楽園はいらない。故郷がほしい」。抒情詩人であり、ロシアの農村を讃えた作品が多いという。 当時のロシアは動乱期であり、エセーニンの心に与えた現象・事実に対する葛藤は私にも心に強く訴えるものがある。 この作品を内村剛介の翻訳と併読しながら、頭に浮かんできたことは、一人の人間が生きていく時,生死を自由にできないことが分かり、何を支えにして生きていくのか、ぶち当たる大きな課題を解決できるかどうかである。考えずに済む人には必要のないことである。 現代の課題は、価値観を異にする自由主義社会と共産主義社会の主な差異は、同じ資本主義的経済を志向しながら、「人、モノ,金」の中の「人権」をどのように扱うかがテーマになっているとみるべきでしょう。 エセーニンの時代には解決しなかった「人権」問題を除外して解決しているとみなすのが中国であり、除外できず解決していないとみているのが米国・西欧諸国である。強権的政治を行っているアジア諸国は中国に近く、民主的政治が支配している日本・韓国は米国・西欧に近いとみるべきでしょう。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
セルゲイ・エセーニン(1895~1925)は前にも取り上げられたと記憶している。
「楽園はいらない。故郷がほしい」。抒情詩人であり、ロシアの農村を讃えた作品が多いという。
当時のロシアは動乱期であり、エセーニンの心に与えた現象・事実に対する葛藤は私にも心に強く訴えるものがある。
この作品を内村剛介の翻訳と併読しながら、頭に浮かんできたことは、一人の人間が生きていく時,生死を自由にできないことが分かり、何を支えにして生きていくのか、ぶち当たる大きな課題を解決できるかどうかである。考えずに済む人には必要のないことである。
現代の課題は、価値観を異にする自由主義社会と共産主義社会の主な差異は、同じ資本主義的経済を志向しながら、「人、モノ,金」の中の「人権」をどのように扱うかがテーマになっているとみるべきでしょう。
エセーニンの時代には解決しなかった「人権」問題を除外して解決しているとみなすのが中国であり、除外できず解決していないとみているのが米国・西欧諸国である。強権的政治を行っているアジア諸国は中国に近く、民主的政治が支配している日本・韓国は米国・西欧に近いとみるべきでしょう。