りゃん のコメント

孫崎さんは、バイデンの背景に「金融資本、グローバル企業、軍産複合体」(孫崎さんの表現)があることを指摘なさっているが、その「金融資本、グローバル企業、軍産複合体」と中国との関係にはふれていない。

バイデンが中国と親密な関係であることは、今次選挙で日本人にもいっそう周知されることになったというのに。

これでは、孫崎さんは、中国が実質出てこない「新自由主義批判本」を書いたヘイト好きの某学者や、「中国はなにもしないよラララララ」と踊りまくるヒトと変わらないのではないだろうか。そういえば、「中国はなにもしないよラララララ」と踊りまくるヒトは、最近このブログのコメント欄で、日本に中国の軍事基地を設けることに賛意を示していた。なるほどその程度では彼にとって「中国はなにもしない」範疇なのだなと、みょうに納得した。

バイデン大統領のもとで、日本にとって最悪のシナリオは、「太郎を呼べば太郎が来て花子は来ない」が、「中国を呼びこめば中国が来て、しかし米国は去らない」、つまり、米中のグローバリストがともに日本を食い物にするシナリオであろう。簡単にそうなるとも思わないが、いざそうなりそうなときに、自民党は頼りになりそうにない。孫崎さんの息子さんはじめ後輩たちは、どのくらい戦うことができるだろうか。

しかし、シリアなどでは、殺戮をほとんど放置したトランプに比べ、もう少し、実効的な措置がとられるのかもしれない。

一方、今次選挙では、米国にも様々な人々がいることが、youtubeの具体的な映像とともに、わたしにとって、あらためて明らかになった。そういうなかで、ふつうの白人のオッサン、つまり、保守的で愛国的だが戦争は好みそうもない、仕事にそこそこまじめでアメフトが好きそうな中流な感じのオッサンが、わたしが連帯すべき相手だとおもった。そういう人は、トランプ支持であった。わたしはトランプを特別に支持はしない(だれが大統領になっても、日本は自国のことを第一にやるべきだ)し、黒人差別にはもちろん反対だということは念のため書いておく。

中国にもいろいろな人がいるだろう。その中でも、労働者の、(いまや日本などではごく普通の)労働衛生や労働者の権利のためにはたらいて弾圧を受けた沈夢雨
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1960400/8
のような人がわたしが連帯すべき人だ。

米国のオッサンも沈夢雨も、わたしとは違う政治思想、人生哲学をもっているだろう。しかし、各国の地域性のなかで、ふつうの人々がふつうに生きて豊かになっていけることこそが大事だという点で、たぶん一致できるとわたしには思え、そこに共感するのだ。

日本にも、米国にも、中国にも、いろんな考え方のひとびとがいて、それぞれ大きく数個の潮流に分類できるのであろう。そういうなかで、「中国は」、「米国は」、などという言い方でものごとを語ることは、そう語るしかない場合もあるが、不適切なことも多いのかもしれない。さしあたって、「中国はなにもしないよラララララ」は、その人の底意を斟酌するなら、「中国共産党はなにもしないよラララララ」にあらためるべきだろう。

No.7 49ヶ月前

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