アビガンが臨床治験をへて10月16日に日本で承認申請された。このコメント欄でも、アビガンについては政府に手厳しい議論を繰り広げたかたがたもいたが、もはや話題にならない。これは、関心が薄れたというよりも、チャイナ肺炎についての議論はさまざまな点で本質的に難しく容易でない面があることが理解されてきたのだと思っている。広くチャイナ肺炎について、わたし自身もいろいろここに議論を書いたが、最近はその点を反省している。 検査についても、専門家である西浦氏(ただし当初に予測は大きく外した)と、厳密な意味での専門家ではないが高い知性の持ち主と考えられている本庶氏の意見が、つい最近(10月5日)になっても一致しない。 https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/830556/ このふたりは専門的知見があるだけでなく、さまざまな情報をもっているであろう。そして何より、もはや世界はチャイナ肺炎についてたくさんの経験をした。それでも一致しないのである。やはりチャイナ肺炎についての議論はさまざまな点で本質的に難しく容易でないのだ。 その点から演繹的に考えて、わたしは中国がチャイナ肺炎制御に完全に成功しているなどとは、まったく考えていない。日本程度にはうまくいっている可能性はあるのかもしれない。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
アビガンが臨床治験をへて10月16日に日本で承認申請された。このコメント欄でも、アビガンについては政府に手厳しい議論を繰り広げたかたがたもいたが、もはや話題にならない。これは、関心が薄れたというよりも、チャイナ肺炎についての議論はさまざまな点で本質的に難しく容易でない面があることが理解されてきたのだと思っている。広くチャイナ肺炎について、わたし自身もいろいろここに議論を書いたが、最近はその点を反省している。
検査についても、専門家である西浦氏(ただし当初に予測は大きく外した)と、厳密な意味での専門家ではないが高い知性の持ち主と考えられている本庶氏の意見が、つい最近(10月5日)になっても一致しない。
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/830556/
このふたりは専門的知見があるだけでなく、さまざまな情報をもっているであろう。そして何より、もはや世界はチャイナ肺炎についてたくさんの経験をした。それでも一致しないのである。やはりチャイナ肺炎についての議論はさまざまな点で本質的に難しく容易でないのだ。
その点から演繹的に考えて、わたしは中国がチャイナ肺炎制御に完全に成功しているなどとは、まったく考えていない。日本程度にはうまくいっている可能性はあるのかもしれない。