p_f のコメント

>「新自由主義」と「グローバリズム」の拡散によって、

とくればナオミ・クラインだ。著書「ショック・ドクトリン」より-

チリの奇跡という神話

...ピノチェトが死去すると、『ニューヨーク・タイムズ』紙は彼を「破綻した経済をラテンアメリカでもっとも繁栄する経済へと転換した」と称賛し、『ワシントン・ポスト』紙の論説はピノチェトが、「自由主義経済政策の導入によってチリに経済的奇跡をもたらした」と書いた。だが...一九八二年、シカゴ学派の理論に厳密に従っていたにもかかわらず、チリ経済が破綻...
主要な原因はピラニア、すなわちエンロン型の金融機関がシカゴ・ボーイズの政策によってあらゆる規制から自由になり、借入金で国の資産を買いあさった結果、債務が一四〇億ドルにまで膨れ上がったことにある...
八〇年代初頭にチリが完全な経済的崩壊を免れた原因はただひとつ、ピノチェトがコデルコ(アジェンデによって国営化された銅の鉱山会社)を民営化しなかったことにある...チリの国庫には着実な収入源があったのだ...
(「チリの奇跡」は)少数のエリート集団がきわめて短期間に金持ちから大金持ちになったというのが実態であり...ピノチェトとシカゴ・ボーイズに支配されたチリとは...コーポラティズム国家だった...コーポラティズムとは...政府、企業、労働組合の三つの権力組織が同盟を組み、ナショナリズムの名において秩序を維持するために協調する警察国家をモデルにしている。ピノチェト政権下でチリが世界に先駆けて発展させたのは、まさにこのコーポラティズムだった。警察国家と大企業が相互に助け合い、力を合わせて第三の権力部門である労働者を相手に総力戦を展開し、国富における両者のシェアを劇的に増大させたのだ。

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周回遅れで いよいよ日本にもピノチェーのお出ましだ。(伊高浩昭氏:「ピノチェト → ピノチェーに替えるべき」)

No.22 50ヶ月前

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