なし のコメント

伊丹万作は、何について、どうだましたのか、を書いていない。

大本営発表が嘘ばかりだったとか、そういうことではないだろう。

当時の市井の人々に戦争するといいことがいっぱいあるぞと、
政府が嘘をついたのか。

まるで悪いのは政府で、政府を疑わなかったことの責任を一般市民に
問うている。

戦争の主体は政府、市民は客体。

伊丹は自身の大きな勘違いに気付いていない。

ちがう、主体は市民だったのだ、本当は。
市民が戦争を待望し、それに熱狂し、そして
ひどい目にあった。

誰もだまされてなんかいないよ。

だってヒロヒトも東條も「必勝の気迫で」くらいは
いったかもしれないが戦争に負けてひどい目にあう可能性はゼロ
なんていってない。

だれがだれをダマしたの。

戦争好きな順位。

1.民衆
2.マスコミ
3.政治家
4.軍人

民衆が戦争を待望し、マスコミがそれを煽って
部数を伸ばし、政治家に圧力をかけ、予算増を
伴う国際緊張は大好きだが戦争には気乗りしない
軍を戦争に追い込む。

これが基本構図。

だれもダマされてなんかいません。
民衆は基本的に悪人と思っているくらいでいいのです。

なぜ、民主主義国はやたらに戦争を起こすか。
民主主義国の先達国はなぜ前世紀に列強と呼ばれ
あれほどの悪事を世界で働いたのか。

民衆とはあまり徳が高くはありません。
基本、基本、性悪です。
そう考えればストンと落ちます。
上記の理由が。

No.5 50ヶ月前

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